意外と知らない!車のオイルの種類と交換時期
車のオイルは年数とともに劣化が進みます。車を大切に乗るために、適切な交換時期にオイルを交換することが大切です。
車を動かすために大切な5つのオイルをご紹介します。
エンジンオイル
エンジンオイルは、潤滑、冷却、気密保持、清浄、防錆と広く役割がある重要なオイルです。
エンジンオイルが古くなると十分な性能が出ないため、エンジンを痛める原因となってしまいます。
エンジンオイルの交換時期は、走行距離5,000km毎です。
エンジオイルの種類は豊富にあり値段もピンキリですが、推奨されたオイル質(粘度・耐熱性)を選ぶことが大切です。
ブレーキオイル
ブレーキオイルは「吸湿性」があることが特徴です。吸湿性があるということは、走行距離に関係なく、年数に比例して少しずつ水分が混ざることを意味します。
水分が混入するとブレーキオイルの沸点が下がるため、長時間走行している時や高速道路などでオイルかが沸騰しやすい状況になってしまうのです。
沸騰すると蒸気で気泡がブレーキオイル内にできてしまい、ブレーキの効きが悪くなってしまいます。
ブレーキシステムを正常に保つために2年に1回ブレーキを交換しましょう。車検のタイミングで交換をお勧めします。
ミッションオイル
ミッション(変速機)のタイプに応じてミッション専用のオイルが使用されています。
ミッションオイルの役割は変速ギア(トランスミッション)を潤滑することです。
ミッションオイルは交換しなくても不具合が出にくいため交換しない人もいます。しかし年数が経つにつれてミッション内部の金属粉やクラッチの欠片がオイルに付着するため故障の原因になります。
ミッションの交換は、2年あるいは2万kmのタイミングでの交換が推奨されています。
長年交換をしていない車が突然交換するときは注意が必要です。ミッションオイルの交換実績が豊富なお店に依頼することが大切です。
パワーステアリングフルード
車はステアリングの舵を左右に動かすことでタイヤが同じ動きをす構造になっています。
パワーステアリングは小さな力でステアリングを動かしても油圧の力で力を増大させる役割をしています。
パワーステアリングの油圧は「パワーステアリングフルード」と呼ばれるオイルを使用しています。
パワーステアリングフルードはエンジンオイルのように頻繁な交換は必要なく、近年はさらに性能が向上したため自動車メーカーも定期交換を指定しない車種が多くなってきました。
交換しなくても大きなトラブルが少ないオイルですが、劣化が進みますので10万kmを超えたら交換することをお勧めします。
デフオイル
デフは「差動装置」と呼ばれ、カーブを曲がるときに生じるタイヤの内側と外側の回転数を制御するため装置です。デフが制御することでスムーズにコーナーを曲がることができます。
デフオイルは5万キロあるいは5年で交換が目安です。
オイルは年数と使用環境により性能が落ちて十分な機能を発揮できなくなります。デフオイルが機能しなくなるとギアの負荷が大きくなり破損の原因となります。
また、冠水路を走行したときにデフの圧抜き穴から水がはいることでオイルと混ざることもあります。水が入ると劣化の原因になるので、早急にオイル交換する必要があります。
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