走行中に「ゴォー」と異音がする２つの原因と対処方法

走行中に車の外から「ゴォー」や「ゴロゴロ」、「シャー」という異音がする場合は、動力伝達系のトラブルが考えられます。

部品そのものの劣化や破損などが主な原因ですが、放っておくと突然走行ができないトラブルが発生するだけでなく、関連部品がダメになってしまい修理費が高額になることもあります。

異音が出る主な原因を２つご紹介します。原因を特定して早めの修理をお勧めします。

原因１．ハブベアリングの寿命

「ゴォー」と異音が出る最も多い原因は、ハブベアリングの劣化によるものです。

ハブベアリングは、ホイールが装着されているハブの中に入っている部品です。

ハブは走行するためにタイヤ・ホイールとともに高速で回転していますが、車体は回転しない状態を保つ必要があります。

このハブの回転と車体を分離するための部品がハブベアリングの役割です。

円状の回りにはパチンコ玉のようなものが約２０個ほどついていてハブの回転を滑らかにしています、かつハブベアリング自体が固定できるため車体に取り付けをすることができるのです。

ハブベアリングが無いと、高速に回転するハブが車体にこすれて金属摩耗してしまいます。ハブベアリングは車にとってとても重要な部品なのです。

ハブベアリング交換時期は？

ハブベアリングは使い方や車種によって劣化が早まることもありますが、一般的に１０万キロの走行でガタがくると考えていいでしょう。

ハブベアリングはフロントとリアの２か所ずつ合計４つ装着されていますが、劣化が早いのは転舵も担うフロント部分です。

ハブベアリングが劣化すると、走行中にロードノイズのような「ゴォー」や「ゴロゴロ」という音がでてきます。

正確に判断するにはジャッキアップしてタイヤを揺らしてみる方法があります。揺らして遊びがあるようだと確実にハブベアリングが劣化している証拠です。

ハブベアリングの交換費用は？

ハブベアリングの交換費用は片輪で１．２万円～３万円程度になります。

ただし車種によってはベアリングを２個装着している場合や構造が複雑なケースがあり費用が高くなる場合があります。

また、最近の車はハブベアリング単体の交換ではなくてハブ全体の交換（ＡＳＳＹ）が必要な車種も多くなってきました。

ＡＳＳＹが必要な場合は工賃がかさむためにさらに費用が高くなります。

原因2.パワステフルードの不具合

パワステフルードが漏れている場合は「シャー」という音がでるようになります。

原因はパワステフルードが流れるパイプに亀裂や破損などが考えられます。

パワステフルードが漏れている場合は、ハンドルが重くなる症状が出てきます。パイプに亀裂や破損がある場合は交換が必要になります。

ただし、車種によってはパイプ単体の交換ができない場合があり、その場合は配管一式の交換が必要になり、費用は5万円程度かかります。

原因がわからない場合は早めに検査を依頼する

走行中に「ゴォー」という音がする主な原因を２つご紹介しましたが、走行で稼働する部品はたくさんあります。

場合によっては異なる動力伝達系の部品のトラブルが考えられます。

走行中に異音がでるのは、動力伝達で部分が摩耗していることが考えられるため、ある日突然走行ができなくなるなど重大なトラブルにつながります。

少しでも「おかしいな」と感じたら早めにディーラや整備工場へ検査を依頼することをお勧めします。

修理費が高い場合は乗り換えも検討する

年式が高い車や走行距離が多い車は故障する確率が高くなります。修理費が高いと直すべきか悩みますよね…。

修理して乗り続けるのはコスパも良いですが、場合によっては売却して乗り換えたほうがお得なことも。

中古車は年式が1日でも低ければ低いほど査定に有利な傾向があります。少しでも「売りろうかな…」とおもったら、無料の一括査定の申込みも視野に入れましょう。

もし満足のいく査定額でなくても無理して売る必要はありませんしね。何より無料なので試してみる価値があります。