飛び石などでフロントガラスにヒビが入るとマイナス査定になる

車の走行中に、飛石などがフロントガラスに当たりヒビが入ってしまうことがあります。破損の大きさにより、修理または交換が必要となります。車の買取査定では、いずれの場合もマイナス評価となります。

フロントガラスは破損すると強度が低くなる

フロントガラスは、2枚のガラスの間にフィルムを挟んで接着した「合わせガラス」になっています。ガラスそのものは鉄よりも硬い特徴があり、ある程度の衝突があっても貫通しない性質があります。

合わせガラスは2枚のガラスを使用することで強度を増し、フィルムが割れた場合の破片を飛び散りにくい構造になっています。

しかし、飛石など衝突の角度とスピードによってはヒビやひずみが生じてしまうことがあります。鉄より硬いガラスですが、一度破損してしまうと強度が極端に落ちます。

破損したガラスは元にもどることはありません。また、温度差による変化に弱いため、エアコンを使用することで破損個所が悪化することがあります。

破損を放置していると最悪、クモの巣状に割れて視界が失われる場合があります。

フロントガラスの破損は程度により修理が可能

500円玉で隠すことのできる破損は、溶剤を浸透させることで補修が可能です。補修はウインドリペアを行っている補修業者で対応できます。破損の程度によりますが、修理費用はおよそ1万円～2万円前後になります。

500円玉より大きい破損は交換が必要

500円玉より大きな破損の場合、交換が必要になります。また、500円玉より小さい破損でも複数個所ある場合や、表面が欠けている場合なども交換となります。フロントガラスの交換費用は、およそ8万円～10万円になります。

修復か交換が必要な状態かで査定評価が異なる

修復が可能な破損

車の買取査定の基準では、フロントガラスに飛石による小傷、薄いワイパー傷、修理跡のあるものについては、「20点の減点」と定められています。

1点は約1,000円なので、20点の減点は約20,000円のマイナス査定となります。

交換が必要な破損

500円玉より大きな傷など交換が必要な破損は、ガラスの色により2つの査定基準が定められています。カラーガラスの場合は75点（約75,000円）のマイナス査定、無色透明のガラスは65点（65,000円）のマイナス査定になります。

査定のために修理や交換をする必要は無い

修理が可能な傷は、ガラスリペアを修理業者に依頼した場合、およそ1万円～2万円かかります。しかし査定では、修理したガラスは「修復歴あり」と評価されるため、約2万円のマイナス査定となってしまいます。

またガラスを交換した場合約8万円～10万円の費用がかかるりますが、交換しないで査定に出すと6.5万円～7.5万円のマイナス査定で済みます。

査定評価を上げるために事前に修理を施すとかえって損をすることになります。破損があたっとしても、現状のまま出した方が得策といえます。

⇒車の買取査定でマイナス評価される項目リスト

⇒車の買取査定でプラス評価される項目リスト

修理費が高い場合は乗り換えも検討する

年式が高い車や走行距離が多い車は故障する確率が高くなります。修理費が高いと直すべきか悩みますよね…。

修理して乗り続けるのはコスパも良いですが、場合によっては売却して乗り換えたほうがお得なことも。

中古車は年式が1日でも低ければ低いほど査定に有利な傾向があります。少しでも「売りろうかな…」とおもったら、無料の一括査定の申込みも視野に入れましょう。

もし満足のいく査定額でなくても無理して売る必要はありませんしね。何より無料なので試してみる価値があります。