ブレーキローターの交換時期は10万km～15万km

ブレーキの制動力を得るための部品「ブレーキローター」と「ブレーキパッド」。

国産車は「ブレーキパッド」の方が摩擦率が高いので、短い期間で交換が必要です。

実はブレーキローターも「消耗品」というこは案外知られていません。

ブレーキローターの「交換サイン」が出たときは、早めに対処しましょう。

ブレーキローターの交換時期の見分け方

１）鉄板の厚さが減少

ブレーキローターは「ソリッドローター」と「ベンチレーテッドローター」と呼ばれる2タイプの形があります。

種類	ソリッドローター	ベンチレーテッドローター
形状
性能	鉄板が１枚のローターです。厚みがある分摩擦による減りが少ないので交換時期は長くなります。	鉄板が2枚重なっているタイプのローターです。間に風を通すことができるので冷却しやすいため制動力がアップします。ただし鉄板の厚さが薄いため交換時期は短くなります。
厚さ(新品)	9㎜程度	20mm程度
交換目安	厚さが7㎜程度になった時	厚さが18㎜程度になった時

ブレーキロータの交換時期は、フロントブレーキで10万km、リアブレーキで15万kmが目安と言われています。

なお、ブレーキローターの交換工賃は約1万円程度。ローター本体が1万円～2万円程度なので合計2万円～3万円が相場です。

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２）ローターの波打ち

出典：advicsaftermarket

走行中にブレーキを踏むと、カクカク振動が伝わるときは、ローターの波打ちが原因かもしれません。

⇒ブレーキを踏んだ時に振動が起きる２つの原因と対処法

⇒ブレーキの効きが悪くなった！５つの原因と対処法

ローターの円盤は、使用年数が経つに連れて熱や不純物などの影響で変形してしまうものです。

波を打った場合は、ローターを研磨することで平らな状態に戻すことができます。

研磨の費用は、1枚当たり3千円～5千円程度が相場です。通常は両側の2枚を研磨するので6千円～1万円程度でしょう。

研磨をする際に考えておくべきこと。それは、「研磨する」ということは円盤を削るということです。

基準値の厚さが無い場合は新品に交換する必要があります。

３）ひび割れ（クラック）

サーキットなどで高速から急ブレーキを長時間繰り返すと、ローターの金属組織の粒子が熱放出され引っ張られる状態になります。

その際にローターの表面にひび割れ（クラック）が出ることがあります。

一般の街乗りではクラックの発生はほどんどありません。ひび割れを放置しているとクラックが深くなり本格的にひび割れを起こします。

ひび割れはブレーキの性能を落とだけではなく、ブレーキパッドに引っかかり大変危険ですので、早めに交換が必要になります。

３）錆

ローターは金属製なので、雨などの影響で赤さびが発生します。頻繁に車に乗るのであれば、ブレーキ時に錆が削られて取れるので特に問題はありません。

しかしあまり走行し無い車は錆による腐食が起こるため、円盤が凸凹になってしまいます。

凸凹が深いと研磨することができないため交換が必要になります。

通常の走行であれば10万km～15万kmが交換目安

国産車のローターは元々あまり消耗するように設計されていないので、頻繁に交換しなくても大丈夫な部品です、

通常に街乗り走行であれば、フロント側が10万km、リア側が15万km程度と考えて良いでしょう。

ローターの摩耗も非常にゆっくりと推移していくので、2年に1回の車検時に見てもらい判断したので良いでしょう。

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