トランスミッション(変速)の振動や異音の原因と対処方法
ガリガリ音や振動がする
足回りから異音がするときは、音の種類である程度の原因を判断することができます。
「ガリガリ」音はMT車でシフトチェンジしたときのいわゆる「半クラッチ」の音です。半クラッチを多用しすぎるとシンクロギアの山が削れてしまい交換が必要になるので注意が必要です。
「ゴォー」という音はハブベアリングの劣化が考えられます。パワステフルードが通るパイプが破損し漏れている場合は、「シャー」という音がでるようになります。
シフトレバーが動かない
シフトレバーが突然動かなくなった場合、ブレーキランプの故障が一番に考えられます。シフトレバーは安全上、ブレーキランプを通してブレーキ信号を受信して稼働する仕組みになっています。
ブレーキランプの故障はいろいろありますが、まずはヒューズが切れていないか確認しましょう。
「バキッ」や「ゴツン」という異音が聞こえる
低速で走行中にハンドルを切ると「バキッ」や「ゴツン」という異音が聞こえますか?あるいはカーブが曲がりにくく感じる場合、デファレンシャル(デフ)が破損している場合があります。
デフの破損は、中にあるオイルやギアが経年劣化することで発生します。破損したかどうかは車体の底をのぞき込み確認することができます。
デフの破損した状態で走行すると悪化するばらりでなく、事故につながりかねないため注意が必要です。
「ガクン」と変速のショックを感じる
シフトチェンジ時に「ガクン」とショックを感じる場合はATF(オートマオイル)の劣化が考えられます。ATFは変速時のギアの動きを滑らかにする為のオイルです。
ATFはエンジンオイルと同様にオイルが劣化するため交換が必要になります。ただし頻繁に交換をしなくて良いため一度も交換したことがない人も多いとおもいます。
交換に専用の機械と技術が必要なため、経験の浅い人が作業すると破損する可能性があるので注意が必要です。
交換・修理費用
ミッションオイルは消耗品ですので5万キロに1回交換したいところです。
シンクロギアがは交換が難しいためリビルト品(OH済みの中古品)と交換するのが一般的です。ハブベアリングは片輪ずつの修理となるため、将来的に4倍の修理費用が必要になります。
部品 | 修理費用 |
---|---|
ミッションオイル交換 | 5,000円~10,000円 |
ハブベアリング(片輪) | 15,000円~30,000円 |
パワステフルード漏れ修理 | 30,000円~70,000円 |
シンクロギア | 100,000円~200,000円 |
修理費が高い場合は乗り換えも検討する
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