クラッチを入れると「ガリガリ」音がする３つの原因

ＭＴ免許を持っている人でもここ最近はＡＴしか乗っていない人も多いのではないかとおもいます。最近はスポーツカーでさえＡＴ仕様が普及してますのでＭＴの乗り方さえわからない人は今後増えていくでしょうね。

ＭＴの操作は慣れてしまえば苦にはなりませんが、初心者の人にとっては難しいものであり操作が怖いと思う人もいるかとおもいます。そんな方がＭＴを操作したときにやってしまうのが「半クラッチ」です。

半クラッチの状態で走行を続けるとクラッチ版やトランスミッションに負担がかかり故障の原因になってしまいます。

シフトチェンジをするとクラッチが噛み合わないため「ガリガリ」音がしますが、ペダルを奥まで踏んでいるにも関わらず音がする場合は深刻なトラブルが発生しているかもしれません。

ガリガリ音が出る原因

音が出る原因はいくつか考えられます。クラッチは駆動を伝える重要な部分ですので、不具合があると走行できないトラブルが発生してしまいます。「おかしいな」と感じたらすぐにディーラや整備工場へ検査を依頼することをお勧めします。

原因１．クラッチの遊びが少ない

クラッチが繋がる位置が近すぎたり遠すぎたりする場合はクラッチの遊びが少ない状態と考えられます。

クラッチの遊びは調整する必要があります。ただし現在の車の多くが油圧式を採用しており、その場合は遊びの調整が難しくなります。調整できるかどうか車種によって異なりますので、ディーラに相談することをお勧めします。

原因２．クラッチ板の摩耗

シフトチェンジをすると少なからずギアとクラッチに負担がかかっています。半クラッチを多用すると、クラッチ版の山が削れてしまい噛み合わなくなってしまいます。

噛み合わなくなる症状を「クラッチが滑る」と言いますが、半クラッチを極力抑えれば、20万キロ以上の走行でも問題ないこともあります。

一概に何万キロまで走行できるとは断言できませんが、乗り方次第では１万キロでも滑ってしまうこともあります。

クラッチが滑りだすと、駆動が伝わらないため走行ができなくなってしまうため注意が必要です。交換費用は５万円～１０万円ほどになります。ただしリベット（金属）部分まで消耗している場合は症状が深刻なため、さらに高額になる可能性もあります。

原因３．ミッションの不具合

１速～２速のシフトチェンジなど、特定のギアチェンジに限り異音がする場合はトランスミッションに不具合があることが考えられます。

トランスミッション内部に回転を同期するためのシンクロギアと呼ばれる部品があります。シフトチェンジの際にギアの回転数が合っていないとシンクロギアの山が少しずつ摩耗してしまい潰れてしまうことがあります。

場合によってはＡＴＦの劣化により交換で解決することもありますが、山が潰れている場合は交換が必要になります。

シンクロギアを交換する場合はトランスミッションを解体する必要があるため工賃が高額になります。シンクロギアはリビル（中古再生品）を利用することが一般的で費用は１０万円～２０万円ほどになります。

正しいＭＴの運転方法とは？

ＭＴの不具合の多くが「半クラッチ」の多く使ってしまうことにあります。ついエンストが怖くて走行時に半クラッチをしてしまいがちですが、半クラッチをすることで確実にクラッチ版に負担がかかっています。

また走行中に限らずともギアがニュートラルの時でさえ、半クラッチをしてもクラッチが削れてしまいます。

これはニュートラルの状態でもギアが回り続けているためで、例えクラッチペダルに足をのせただけでも重みで少しながら削れてしまうのです。

クラッチ慣れるまでに時間がかかりますが、できるだけ半クラッチをしないように運転することが長く愛車を乗るための秘訣です。

修理費が高い場合は乗り換えも検討する

年式が高い車や走行距離が多い車は故障する確率が高くなります。修理費が高いと直すべきか悩みますよね…。

修理して乗り続けるのはコスパも良いですが、場合によっては売却して乗り換えたほうがお得なことも。

中古車は年式が1日でも低ければ低いほど査定に有利な傾向があります。少しでも「売りろうかな…」とおもったら、無料の一括査定の申込みも視野に入れましょう。

もし満足のいく査定額でなくても無理して売る必要はありませんしね。何より無料なので試してみる価値があります。