エンジンの部品の交換が必要な場合は買取査定でマイナス評価になる
車の買取査定では、日本自動車査定協会(JAAI)が定めるガイドラインをもとに査定を行います。ガイドラインでは、車の標準状態と比較して、加点と減点を行い評価します。
標準状態をモノサシにして査定を行う
- 外装・内装に傷がないこと
- エンジン・足回りは走行に支障なく良好であること
- 車検の残り月数は3ヵ月以内とする
- 走行キロ数は標準走行キロとする
- タイヤの残り溝は1.6mm(スリップサイン)以上あること
- その他、事故による修復歴、損傷減価要因、改造工作のないこと
上記の6項目を満たす車が「標準状態」と呼ばれる車の基準です。この項目より状態が良好であるとプラス査定、不良であればマイナス査定になります。
2のエンジンの標準状態の基準は、「油汚れが無く、手入れが良く、一般調整程度で再販可能な状態」と、査定士のガイドブックに定められています。
平たく言うと、トラブルがまったくなく汚れの無いキレイなエンジンがフツーのエンジンだよ。ということです。
1年以内の法定点検でプラス査定
査定日から1年以内(トラックや商用車は6か月以内)に法定点検整備を受けて、定期点検整備記録簿(整備手帳)で点検を受けたことを証明できる場合は、プラス査定になります。
1年以内に法定点検を受けたというのは、「良好なエンジンを保持している」裏付けになるため、プラス評価になるのです。プラス査定の基準は、車のランクにより異なります。
定期点検整備記録簿(整備手帳)に関する査定評価
クラス | 特(A・B・C) | Ⅰ | Ⅱ・Ⅲ | Ⅳ | 軽 |
---|---|---|---|---|---|
加点 | 20 | 18 | 15 | 12 | 10 |
上の表に記載される数字は査定の点数です。加点は1点につき約1,000円のプラスになります。例えば、日産のスカイラインはランクⅡですので、15点(約15,000円)のプラス査定になります。
エンジン状態でマイナス査定になる項目
エンジンの種類は、大きく分けて3タイプあります。
- ガソリンエンジン
- ディーゼルエンジン
- ロータリーエンジン
それぞれのタイプで調整、修理、OHが必要なとされる項目があり、減点の基準を設けてあります。
※「OH」とはオーバーホールの略です。オーバーホールとは、部品単位までエンジン内部を分解して掃除をすることです。
ガソリンエンジンの評価
一般的な国産車のエンジンタイプです。例えばアイドリング不良の場合、調整作業が必要になるので20点(約20,000円)のマイナス査定になります。
調整 アイドリング不良、排気色黒、ルーム内汚れ大 20
修理 タイミングベルトの異音、ヘッドガスケットよりのオイルもれ、排気色白色のもの 60
OH エンジン始動せず、または焼付き等 実費
ディーゼルエンジンの評価
欧州車で一般的なタイプです。日本でもエコカーとして注目されつつあります。例えば、エンジンルームから異音を発する場合、修理が必要なので60点(約60,000円)のマイナス査定になります。
調整 アイドリング不良、排気色黒、ルーム内汚れ大 20
修理 エンジンからの異音 60
OH エンジン始動せず、または焼付き等 実費
ロータリーエンジンの評価
マツダが開発したエンジンタイプでガソリンエンジンとは異なる構造をしています。例えばエンジンが焼き付いている場合、オーバーホールを施す必要なため、実費分がマイナス査定になります。
調整 アイドリング不良、排気色黒、ルーム内汚れ大 20
修理 排気色白色のもの 90
OH エンジン始動せず、または焼付き等 実費
エンジンルームの評価
消耗品など、該当する部品の交換が必要な場合はマイナス査定になります。例えば、ターボチャージャーの交換が必要な場合は120点(約120,000円)のマイナス査定になります。
状態 | 減点 |
---|---|
ターボチャージャのオイルにじみ | 70 |
ターボチャージャ 不良 | 120 |
ファンベルト交換 | 10 |
オルタネータ交換 | 40 |
スタータ交換 | 40 |
ウォータポンプ交換 | 25 |
オイルパンパッキン交換 | 20 |
ラジェータ 交換 | 70 |
燃料タンク 交換 | 30 |
修理費が高い場合は乗り換えも検討する
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