社外ステアリングは買取査定でマイナス評価になる可能性が高い

特にスポーツカーでは、ステアリング（ハンドル）を純正から社外品に交換することがよくあります。

純正ステアリングより社外ステアリングは口径が小さく、軽い素材でできているため、より機敏なハンドル操作が期待できます。

ただし、エアバックが普及し、純正ステアリングの性能も向上した現代では、安全を引き換えにわざわざ社外ステアリングに交換するメリットが少なくなってきました。

社外ステアリング装備でも車検は問題なく通る

車検に通るステアリングの条件は主に次の4つです。なお、社外品を装備することでエアバックが使えなくなったとしても車検は問題なく通ります。

１．ホーンマークがついていること

ステアリングにホーンマークがついていないステアリングは車検に通りません。また、ホーンマークはISOまたはJIS規格のものでなければいけません。

２．ガタつきがなく走行に問題がないこと

ステアリングが正しく固定されていない場合は安全走行に大きな支障が生じます。ガタつきがある場合は車検に通りません。

３．スピードメーターが隠れないこと

一昔前まで口径が直線で36cm以内という基準がありましたが、現在は規制が古くなり、明確な基準がなくなりました。よって車検時の整備士の判断次第になりますが、スピードメーターが隠れない口径が目安になります。

４．ウインカー操作がステアリングの握ったまま操作できること

口径が極端に大きい場合や、ホイールが厚い場合はウインカーに手が届かないことがあります。明確な基準があるわけではありませんが、ウインカーに手が届かない場合は、車検委通らない可能性があります。

ステアリングを交換する際の注意点

車との相性をチェックする

車種によりタイヤの口径やエンジンの出力などが異なり、それぞれに最適なパワーステアリングの設定がされています。ステアリングの重さや口径も設定の一つに入っているため、ステアリングを交換することで、バランスが崩れる可能性があります。

任意保険会社へ申告する

現在はどの車種もエアーバックが標準装備が主流なので、保険会社もエアーバックがついていることを前提に保険料を設定しています。

もし保険会社に申告しないで社外ステアリングを装備して事故に合った場合は保険料が支払われない可能性があります。

買取査定では社外ステアリングは減点になる

ステアリングが純正品か社外品かで査定に影響がでることはありません。ただし社外ステアリングの場合、エアーバックが未装備となるため、減点評価は避けられません。

買取された車はオークションを通して中古車として販売されます。多くのユーザーはエアバック未装備車を好まないため、車の価値も下落するため、査定評価にも影響するのです。

日本自動車査定協会（JAAI）では、ステアリングの査定を次のように定めています。なお、ステアリングのは、正常に動作してオイル漏れがない状態が、標準的な状態となります。

修理が必要な症状

交換が必要な症状

外した純正のステアリングを大切に保管しておく

将来的に車を売却する可能性が少しでも残っていれば、社外ステアリングを装備した際、純正ステアリングを捨てずに保管することをお勧めします。

査定では社外ステアリングに対する評価基準はありません。査定は買取会社の評価基準により異なりますので社外ステアリングの評価も差がでてきます。

しかし、エアーバック未装備の理由で、多くの買取会社はマイナス査定を提示してくるとおもいます。

その場合、仮に純正ステアリングを持っていると、大幅なマイナス査定を回避することができます。

ステアリングに限った話ではありませんが、社外品を取り付けた際は、純正品を捨てずに保管しておくことをお勧めします。