並行輸入車が国内で高く売れない4つの理由
輸入車は「正規輸入車」と「並行輸入車」の2種類あるのをご存じでしょうか?
輸入車を国内で売るときは、国産車より安値になってしまう傾向にあります。
さらに「並行輸入車」の場合、値が落ちやすくなります。
このページでは、並行輸入車が高く売れない理由をご紹介します。
「正規輸入車」と「並行輸入車」の違いは?
正規輸入車とは、海外自動車メーカー(フォードやBMWなど)から国内正規ディーラーを通じて販売された車両です。
正規ディーラーで販売する車両は、排ガス規制など日本の道路交通法に沿った仕様に直されて販売されます。
正規輸入車は、メーカーと国の「公認の輸入車」と考えてよいでしょう。
一方で並行輸入車は、輸入専門業者や個人輸入を通じて直接海外から輸入した車両のことを言います。
並行輸入車は道路交通法に沿って形で自動車登録されていないので、国の「非公認の輸入車」になります。
非公認なので、車検証に記載される「型式」も登録されず不明扱いになってしまいます。
並行輸入車を購入するメリット
購入するデメリットが多そうな並行輸入車ですが、大きなメリットとして次の2つがあります。
- 日本で未発売の車種に乗ることができる
- 為替相場次第で正規より安く購入することができる
購入する最大のメリットは「未発売の車種に乗ることができる」ことですね。
欧米車には正規輸入車ディーラーでは未発売の車種がいくつもあり、車好きの人や人と違う車に乗りたい人には非常に魅力的です。
また、円高の為替相場の時は、ディーラーより安く手に入れることができることがあります。
ただし、搬送費や手数料、税金などトータルコストで考えるとそれほど差が無いことも。
「安さ」で並行輸入を選ぶと失敗するケースも多いので、あくまで車種にこだわる人向けの選択肢かとおもいます。
並行輸入車が高く売れない理由
並行輸入車を買取や下取りに出したい場合、多くのケースでは高く売れません。
輸入車の中でも「並行輸入車」はまず値が付きづらいと考えてよいでしょう。
理由は次の4つがあります。
1.アフターサービスが受けづらい
並行輸入車の最大のデメリットは、急な故障やメンテナンスなど「アフターサービス」に弱いことです。
- メンテナンスを受けられるお店が少ない
- メンテナンス費用が高い(工賃)
- パーツの入手に時間と手間がかかる
- パーツによっては入手できないケースもある
- パーツの入手に高額な費用がかかる
- 日本で使用する場合、必要な装備がついていないことがある
輸入車は国産車と比べて故障が多いため、中古車市場でも需要が少なく安値になってしまいます。
並行輸入車は加えてメンテナンスできるお店が限られています。
ディーラーではメンテナンスできないので自分で修理工場を探す必要があります。
また、アフターサービスに対応できるお店が見つかったとしても、作業工賃や部品代など維持費が高額になります。
2.車に対する信用が低い
特に中古車の輸入車に言えることですが、輸入車は日本より劣悪な環境で車を走行させています。
そのため消耗品などの劣化が激しい車が多くあります。
- 走行距離があてにならない
- 保証が無いやリコールなどが不安。
- トリップメーター(走行距離)が正しくないことが多い
- 事故車や整備不良車の可能性がある
車の状態を知るうえで重要なのは「走行距離」です。
しかし輸入車の多くはトリップメーターをリセットすることが多いため、信用することができません。
3.自動車保険(任意保険)の加入が難しい
自動車保険に加入するときは、車両の「型式」情報が必要になります。
型式は車の車種とグレードの情報が登録されているため、型式から保険料を算出する仕組みになっています。
並行輸入車は「型式」が不明であるため、一般的な自動車保険では加入が難しいのが現状です。
仮に加入できる保険があったとしても保険料が高額な場合が多いでしょう。
4.快適性が低い
並行輸入車は当然海外の仕様になっているので、快適性は劣ってしまいます。
- 右ハンドルが選べない
- ラジオ等の電子機器が日本に対応していないことがある。
正規輸入車であれば右ハンドルを選ぶことができますが、並行輸入車は選ぶことができません。
また、ラジオチューナーなど日本仕様になっていないことがあるので、そのままだと利用できない場合があります。
並行輸入車に乗るなら乗り潰したほうがお得
並行輸入車は上記の理由により、中古車市場では買い手がほとんどいません。
そのため、査定額は購入時より大幅に下がることになるのは避けられないでしょう。
しかし並行輸入車だからこそ手に入れることができる「魅力」も多いです。
ありきたりな正規輸入ディーラーでは手に入らない車両に乗れる喜びは、車マニアに限らず多くの人に憧れがあります。
せっかく並行輸入車を手に入れるなら、売ることを考えないで長く乗り続けることが何よりも経済的といえるかもしれませんね。
並行輸入車を高く売る方法
高く売るのが難しい並行輸入車ですが、どうしても手放す必要があって売りたいこともありますよね。
どうせ売るなら少しでも高く売りたいところです。
高く売るためには次の2つが大切です。
1日でも早く車を売ること
国産車も同じですが、同じ車種がモデルチェンジをすると、査定額が大幅に下落する傾向にあります。
中でも輸入車はマイナーチェンジを含むモデルチェンジのサイクルが早いため、日が経つごとに下落幅が大きくなる傾向にあります。
少しでも高く売るためには、「モデルチェンジ前」に売ることが大切です。
高く買取ってくれるお店を探すこと
買取専門店は、それぞれ独自の転売ルートをもっているため、得意な分野の車種があります。
並行輸入車の場合は、「輸入車が得意なお店」であったり、「特定の車種を取り扱うお店」にマッチすると高く買取ってくれる可能性が高くなります。
どこが高く買取ってくれるかを知るには、実際に査定依頼をして見積もりをもらわないとわかりません。
査定依頼を複数社へ依頼すると、見積もり金額を比較し「安いお店」と「高いお店」を知ることができます。
また、複数社へ見積もりを依頼することで査定額を「競争」させることもできます。
「複数社へ見積もり依頼し比較する。そして競わせる。」
この方法がもっと有効で、かつ効率的に高くする秘訣ですね。
車を高く売る方法は「一番高く売れるお店を探す」に尽きます。
買取店によって欲しい車が異なるため、同じ車の査定でも平均で13万円以上の差がでると言われています。
ただ正直なところ、一括査定は手間がかかるので、全ての人にお勧めはできません。時間は有意義ですからね。
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3時間で15万円を儲けたので、時給換算だと5万円。手間をかけた価値は十分あったと思います。
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ただし、全て丸投げ代行で楽な分、一括査定より高く売れません。
それでもディーラーへ下取りするより確実に高値で売ることができます。