輸入車・外車がディーラーの下取り評価が低い理由とは？　

国産ディーラーは輸入車・外車の下取りを積極的に行っていないケースが多く、結果として査定価格は低くなります。積極的になれないのは、次の5つの理由が隠されれています。

査定が低くなる４つの理由

１．高く買取る理由が無い

そもそも輸入車・外車は国産車と比べて人気が無く売れないことが、査定が低くなる最大の理由です。「外車」ときくと高級車をイメージして人気があるような気がしますが、それはＢＭＷやベンツの一部車種に限られます。

国産車ディーラーで下取りされた車は、基本的に自社の中古車販売店にて再販されます。自社の中古車販売店を訪れる顧客は、自社ブランドの車（あるいは少なくとも国産車）を目当てに来店する人がほとんとです。

輸入車・外車が欲しい人は、そもそも専門の中古車販売店へ行きますので、わざわざ国産車を取り扱う中古車販売店には行きません。国産車ディーラーは、わざわざ人気の無い輸入車を高く買取り、販売する理由はないのです。

２．在庫を抱える不安がある

日本自動車輸入組合の統計によると、2014年時点で国内新車販売の輸入車のシェアは8,8％となっています。
日本は国産車大国であり、国産車に対し絶対的な安心感や深い信仰（？）があるため、わざわざ高い輸入車を購入しなくてもよい風潮があり輸入車のシェアも伸びていません。

輸入車・外車が悪いわけではないけど、国産車と比べると価格が高く、燃費や維持費が高いため国産車と比べると人気が落ちてしまいます。
国産ディーラーにとっても下取りした車が転売先の中古車販売店で売れなかったら在庫を抱えてしまうことになります。在庫を抱えるということは展示スペースの確保やメンテナンスなどの出費が必要になってしまいます。

すぐに売れる車とは人気のある車なので、下取り価格も自信をもって良い金額を提示できますが、リスクのある車はおのずと査定が低くせざるを得ないのがディーラーの心情です。

３．相場の変動リスクがある

輸入車・外車の転売リスクとしてもうひとつ見逃せないのが「相場の変動」です。輸入車の場合、イヤーモデル制を導入しているメーカーは一般的です。

毎年多少でもモデル変更をおこなうことで、市場に飽きられないようにするための戦略ですが、毎年モデルチェンジするということは、毎年旧モデルになってしまうということです。

モデルチェンジの時期まじかになると、メーカーも在庫を抱えたくないため場合によっては100万単位で大幅値引きを決行します。加えて輸入車の顧客は数年で乗り換える人が多いため、乗り換えのタイミングで大量に中古車市場に出回ってきます。

新車価格が安くなるタイミングと、供給が多くなるタイミングの波により、中古車の価格が大幅に価格が下がっていくのです。ディーラーにとってこの価格が下がるリスクを予測することは難しいので、下取りに強気な価格を提示することができないのです。

※モデルチェンジの時期は9月～10月ごろが一般的です。

４．故障リスクがある

技術の進歩で故障率が下がったとはいえ、国産車と比べて輸入車・外車の故障率は依然として高くなっています。中古車販売店では販売後の数か月あるいは走行距離に応じて保証をするのが一般的です。

なので、確率として輸入車を修理するリスクは高いためその分を見込んだ低い買取価格となります。輸入車は国産車と比べて部品の輸送コストや供給量が少ないために高い傾向にあります。保障により部品の交換が必要になった場合、場合によっては大きな損害をもたらすことになります。

輸入車・外車を高く売却する方法

上記の理由から国産車ディーラーの下取りで高値がつくことはまず無いことがわかるかとおもいます。

輸入車に特化した専門中古車販売店を選ぶ

特化した販売店はすでに顧客とのネットワークがあるため、ディーラーに比べるとリスク計算が精密になっています。また、無駄な広告宣伝費などの経費も抑えている傾向にあるので高値で買取が期待できます。

規模の大きな中古車買取点を選ぶ

最も手軽で納得のいく査定価格を手に入れることができるのが一括査定です。大手の中古車販売店は売り先のネットワークも規模が大きいため、安心して納得のいく結果となります。