車内のルームクリーニングは買取査定でマイナス評価になる

車を売るサイトなどで「車を清掃すると査定額がプラスになる」と紹介されているのをよく見かけます。清掃をすることで、査定士の印象は良くなることは事実です。

しかし、「車を売るときに洗車はしたほうが良い？？」でご紹介したとおり、査定額がプラスになることは無いです。

車内清掃をするとマイナス査定になる

車内清掃（ルームクリーニング）を施した車は、査定で10点（およそ10,000円）の減点となります。

減点の基準は、日本自動車査定協会（JAAI)が設けています。JAAIが基準を定めたガイドブックを元に査定士が評価することになっています。そのガイドブックでは、ルームクリーニングは「修理」と定めされ、減点の対象となっています。

車内（内装）のマイナス査定の基準

上記の表は、車内状態でマイナス査定になる一覧です。

車は売却後、中古車として販売されます。売りだすために修理が必要なため、実費＋手数料の費用分がマイナス査定になる仕組みです。

汚れの定義

実は、ルームクリーニングを施すこと自体が悪いのではありません。

例えば、泥やほこりなど、掃除すれば除去できる汚れに対しルームクリーニングを施してもマイナス査定になることはないでしょう。（プラス査定になることも無いですが…。）

ルームクリーニングが修理と見なされ、マイナス査定となるのは、除去できない汚れや臭いがある場合に限ります。

マイナス査定になる車内の汚れ

代表的な例として、「タバコ」と「ペット」の臭いや汚れ。これらはルームクリーニングしても完全に除去するのは現実的に、ほぼ不可能です。

タバコやペットの臭いが付いていると40点（約40,000円）の減点、タバコのヤニがついていると60点（約60,000円）の減点となります。

⇒車内の臭いは買取査定でマイナス評価される

ルームクリーニングをしないで査定したほうがお得

ルームクリーニングを施す場合は、専門業者に依頼することになります。クリーニングの施術はピンからキリまでありますが、たばこやペットの臭いを取るとなると最低でも10万円以上かかります。

繰り返しになりますが、クリーニングしたからといって完全に臭いと汚れを取り除くことはできません。

買取査定に有利になると聞いて、10万円のルームクリーニングを施したとしても、「修理」と見なされて10点（約10,000円）のマイナス査定になります。決して得をするとはありません。

まとめ

• 泥やほこりなど簡単に落ちる汚れはある程度清掃しておくと査定士に好感をもたれます。
• タバコやペットの臭いや汚れなど、除去が難しいものは、隠そうとせずに現状のまま査定に出しましょう。