スタッドレスタイヤやブランドタイヤは買取査定で評価される？

北海道や東北、北陸など積雪のある地域では、スタッドレスタイヤは必須な存在です。1台につき1セットタイヤを持っていて、季節に応じて夏用、冬用を使用します。

スタッドレスタイヤの値段もピンキリで、台湾や中国メーカーのタイヤであれば新品が数千円で購入できるのに対して、ブリジストンやミシュランなど数万円と10倍近い値段の差があります。

タイヤの値段でいうと夏用のタイヤも同様に、新興国ブランドと有名ブランドでは価格差が大きくなります。

また、SUVならオフロード用タイヤや、スポーツカーならハイグリップタイヤなど、高性能になればなるほど高価になります。

買取査定はタイヤの溝の深さがポイント

日本査定協会（JAAI)の査定ガイドラインによると、タイヤの評価は「溝の深さがどれくらいか？」に基準を設けています。

タイヤの溝の深さの評価

新品のタイヤで7ｍｍ～8mmの溝があります。査定でプラス評価されるのは、5mm以上となっています。およそ5,000ｋｍ走行すると、タイヤの溝が1mm減ります。5㎜とは新品の状態から約3万kｍの走行までとなります。

タイヤの溝が1,6mm未満になると、スリップサインが出ます。この状態になると交換が必要なため、査定もマイナス査定になります。

なお、タイヤの査定は1本ずつ評価されます。4本すべて5ｍｍ以上であれば、４本分プラス査定になります。

例：16インチのタイヤ４本が5ｍｍ以上　⇒　20点（5点×４本）

※オフロードタイプ系タイヤは、残り溝が7mm以上が基準になります。

ブランドやタイヤの種類は査定で評価されない

車の査定では純正のノーマル仕様が一番高く評価されます。高く評価される理由は、中古車市場でノーマル車が一番需要があるためです。車の買取査定のガイドラインでは、車種と年式ごとに「標準的な状態」が定められています。

この「標準的な状態」においてタイヤの評価が「溝の深さ」のみ明記されています。

そのため、どんなに高級なブランドタイヤをはいていたとしても、付属でスタッドレスタイヤを持っていたとしても、プラス評価になることはありません。

高価なタイヤを高く売却するには

タイヤに価値がある場合は中古タイヤ専門店か、Yahooオークションなどの個人売買で売却することが一番高値になります。

ただし、車の査定でタイヤを履き替える必要がある場合、純正品のタイヤなどに履き替え、走行可能な状態にすることをお勧めします。走行できない状態で査定を依頼すると、タイヤのマイナス査定に加えて輸送費などのコストもかかるため、査定額に大きく影響がでてしまうためです。

車種によっては中古車専門店に売るのも手

人気のスポーツカーやSUV、ドレスアップカーを売却する場合は、各車種を専門に取り扱う中古車専門店があります。「こんな方は中古車販売店へ愛車を売ることをおススメします！」でご紹介の通り、専門で取り扱う中古車専門店は高く買取ってくれる傾向にあります。

高く買取ってくれる一番の理由は、専門で取り扱うがゆえに顧客の囲い込みができているため、確実に転売できる自信があるためです。

また、専門店は買取後に自社のお店で販売をするため、無駄な仲介マージンが発生しづらい構造をしています。無駄なマージンが無い分、買取価格に反映できるのです。

難しいことは考えずに車を売りたい場合

ブランドタイヤやスタッドレスタイヤを持っている場合、タイヤのみ売却することが一番高く売れるポイントではありますが、いざ売却するとなると結構手間がかさみます。

中古車タイヤ専門店も、買取後に転売や在庫として保管するためのコストがかかりますので、その分買取額も低くなります。手間のわりに思ってたより低い評価額でガクッとくることもあります。

車の買取査定では、タイヤは「溝の深さ」で評価されます。5㎜以上あればプラス評価されますし、評価されなかったとしても手をわずらわすことなく簡単に売却できます。

労力をかけて少ない金額を稼ぐのも手ですが、多少金額が低くても楽なほうがいい方は、一括で買取査定に出すことをお勧めします。