ブレーキが「キーキー」「ゴーゴー」音鳴りする原因と対処方法
ブレーキを踏んだ時に「キーキー」あるいは「ゴーゴー」と音がする場合、
- ブレーキパッドの摩耗
- ディスクローターに原因
が考えられます。
ブレーキパッドを新品に交換した直後に音が鳴る場合は、走行を重ねるうちに馴染んで消えます。
音が消えない場合は、何らかの不具合である可能性が高く、放っておくとブレーキの性能が落ちて危険なので注意しましょう。
音の原因はブレーキの振動
ブレーキは、ブレーキパットがディスク(金属の円盤)を挟み摩擦で制動力を得ています。
高速で回転するディスクを、強力にパッドを押して制御しているので…激しく摩耗するのは想像に難しくありませんよね。
ブレーキパッドとディスクは平面が平らである必要があります。
しかし使用時の摩耗度や、元々の製品の個体差で若干の歪み(数ミリ程度)があります。
音なりの仕組みはレコードと同じ
ブレーキ時に、「キーキー」や「ゴーゴー」と音が出るのは、レコードと同じメカニズムです。
レコード盤の凸凹に、針を当て回転させることで振動が伝わり、振動を音色に変えています。
ブレーキの音鳴りも同じ原理が働いていて、パッドあるいはロータに凸凹があり、ブレーキを踏むことで振動します。
この振動がディスクローターに伝わり、ローター自身がスピーカーの役割を果して音が発生しているのです。
実はブレーキの振動と音鳴りは、全ての車で発生しています。
ブレーキパッドの裏に振動(音)を吸収する「鳴き止めシム」が付いているため、通常は耳に聞こえることはありません。
音が聞こえるということは、鳴き止めシムが振動を吸収しきれていないことが原因です。
音がでる原因と対処法
音が鳴る原因は、ブレーキパッドを交換したタイミングで発生することが多くあります。
よくある音鳴りの原因と、対処方法は次の表をご覧ください。
音の発生時期 | 音の種類 | 考えられる原因 | 対処方法 |
---|---|---|---|
パッド交換直後 | キー | 1.パッドとローターが馴染んでいない | そのまま走行距離を重ねて経過を見る |
2.鳴き対策が不十分 | 効果がなければパッドの面取り加工、鳴き止めシムの交換、グリスの塗布 | ||
組付け不良 | 正しく取付がされているかどうかを確認 | ||
1.ローター表面に交換前のパッドの摩擦材が溶着している | ローター研磨、ローター交換 | ||
ゴー | ローター表面に摩擦材が溶着 | ローター研磨、ローター交換 | |
パッド交換してしばらく経過 | キー | 鳴き対策部品の劣化 | パッドグリスの再塗布、鳴き止めシムの交換、パッドの再面取りなど |
パッドの劣化 | 使用限度を超えているものや片減りの場合は新品交換 | ||
ローター表面に摩擦材が溶着 | ローター研磨あるいはローター交換 | ||
ローター表面に摩擦材が溶着、あるいは摩擦材表面の変質 | パッドやローター表面のペーパーがけ及び研磨 | ||
ゴー | スライドピンの固着 | スライドピンの点検及び注油 | |
パッド交換をしていない | キー | キャリパーピストンのシールの劣化 | ダストシール及びピストンシールの交換 |
ゴー | 1.ローター表面に摩擦材が溶着 2.摩擦材表面の変質 | 1.パッドやローター表面のペーパーがけ 2.ローター研磨、ローター交換 |
一時的な音鳴りは「ディスク鳴き止め剤」がおススメ
2,500円程度でディスク用の鳴き止め潤滑剤(研磨剤)が売っております。
パッドの側面に湿布することで凸凹を抑えて音鳴りを防ぐことができます。
ただディスクに直接吹きかける必要があるので、ジャッキアップする手間がありますね。
また、多用するとブレーキパッドやローターにダメージがある場合があります。一時的な音鳴りを防止するのにおススメです。
ブレーキを多用すると鳴きやすい理由
峠道を走ったり街中でブレーキを多く使う場面は、特に音鳴りが出やすくなります。
それはブレーキパッドの温度によるもので、ブレーキを多用することでパッドが高温になります。
高温になると表面が硬化したり、荒れてしまうため鳴きやすい状態になります。
温度による音鳴りは、パッドが冷えると自然とおさまります。音が鳴るときは、ブレーキの効きが良くない状態なので非常に危険です。
音鳴りの症状が軽いときは、簡単なローターの研磨で解消することも。ただし研磨は2~3回が限界なので、それ以上はローターの交換が必要になります。
ブレーキは安全上で最も重要な部品のひとつなので、少しでも「おかしいな」と感じたらディーラーや整備工場へ検査を依頼しましょう。
雨の日や洗車後のみキーキー鳴る場合
濡れたコップを指でこすると「キュッキュッ」と音が鳴りますが、ブレーキパッドでも同じ事が起きる場合があります。
これはブレーキパッドとローターの相性の問題で、熱で乾燥すると音が消えるようであれば、安全上の問題はありません。
修理費用の目安
主要なブレーキ部品を交換した場合の修理費は次の通りです。
ブレーキパッドの交換
ブレーキパッドは部品代と工賃をあわせて4輪で合計1.5万円~4万円ほどの修理費になります。
ブレーキパッドは消耗品ですので、3万km程度で交換が目安になります。
ローターの交換
ローターが破損する前にブレーキパッドが消耗するので、通常はローターの交換は必要ありません。
変形や破損により交換した場合、部品代と工賃込みでが1輪につき0.5万円~1万円程度です。(4輪全てだと2万円~4万円)
加えて工賃が1万円程度かかるので、合計1.5万円~5万円ほどになります。
修理費が高い場合は乗り換えも検討する
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