タイヤのナットがつぶれてしまったときの対処法

タイヤのナットがなめてしまったり、ボルトの山がつぶれる原因の多くは、ナットが斜めになった状態で無理に締めることが原因です。

ナットを強く締めないとタイヤが外れてしまうのではないかと不安になるのでつい力まかせにナットを回したくりますよね…。

実は、車の加荷重はホイールとハブで支えられるため、ナットに負荷がかかることはありません。

ナットの役目は、ホイールが側方向に脱落しないように留めているだけなので、必要以上に締め付ける必要はないのです。

よく足でレンチを踏みつけてナットの締め付けをする人がいますが、ボルトを壊してしまう原因になります。

ナットが外れなくなる原因と対処法

不運にもナットが外れなくなった時の対処方法をご紹介します。

出典：http://www.komeri.com/

原因１．ナットがナメてしまった

無理やりナットを回したことでナットがなめて（角が無くなり丸くなってしまう）しまいます。

ナットがなめてしまった場合、ナットツイスターソケットを使うことで取り外すことができます。

ナットツイスターは、特殊なツイスト形状が破損したナットでも食いつくように設計されています。

大抵の場合はナットツイスターで取り外すことができるのでDIYで作業するならぜひ持っていたい工具のひとつです。

他にも、ナットを破壊することで取り外すナットブレーカーも有効な手段です。

ただし、ステンレスや熱処理済のナットは切断できませんので注意が必要です。

切断できない場合は、整備工場にて強力な油圧式ナットブレーカーを用いることでと外すことができます。

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なお、新品のボルトは1個数百円程度になります。

原因２．ボルトのねじ山が潰れている

ナットを強く締め付けることでボルトのねじ山は簡単に潰れてしまいます。

ねじ山を潰れている場合は、そのままの状態で使用することができないため、新品に交換するか切り直しが必要になります。

新品の交換はドラムを外すだけで可能な場合もありますが、ディスクキャリパーとディスクローターを外す必要がある場合もあります。

ボルト自体の価格は数百円程度ですが、工賃がかかるとその分費用が高くなります。

費用を抑えたいならボルトのねじ山を切り直す方法が安くなります。

切り直しとは、潰れたねじ山を削り取って新しくねじ山をつくることです。

ただし切り直しはどれくらい山がつぶれているかを判断し加工する技術が必要になるため、慣れてない人がDIYをするのはおススメできません。整備工場に相談しましょう。

なお切り直しは強度の面で劣るため、ディーラでは取り行わない可能性が高いでしょう。

ナットの正しい締め具合は？

一般的な車種の場合、10㎏・ｍ程度の力で回すと良いとされています。車載工具のレンチは通常30cmなので、およそ33㎏ほどの力になります。

33㎏は子供の体重くらいなので、子供が体重をかけて押すと締めすぎになってしまいます。

ましてや大人が背筋力で引いたりすると締めすぎになることは想像に難しくないので注意が必要です。

インパクトで締める時も最初は手で回して最後だけ締め付けるようにしましょう。

修理費が高い場合は乗り換えも検討する

年式が高い車や走行距離が多い車は故障する確率が高くなります。修理費が高いと直すべきか悩みますよね…。

修理して乗り続けるのはコスパも良いですが、場合によっては売却して乗り換えたほうがお得なことも。

中古車は年式が1日でも低ければ低いほど査定に有利な傾向があります。少しでも「売りろうかな…」とおもったら、無料の一括査定の申込みも視野に入れましょう。

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