低速時のバキバキ音やガクンガクン振動の原因は「チャタリング」
低速で走行している時に「バキバキ」と異音がしたりデフロックがかかったような「ガクンガクン」と振動することありませんか?
スポーツカーや悪路を走行するSUV,軽トラなどの車種でそのような症状があれば機械式LSDによるチャタリングが発生していることが考えられます。
機械式LSDのチャタリングとは
一般的なデフとLSDの違い
デフは「差動装置」と呼ばれ、車がカーブを曲がるときの内輪と外輪の差を制御しスムーズに曲がるための装置です。
デフの弱点として、片輪が浮いてしまう時にトルクが集中してしまい空転してしまうことです。
例えばサーキットのようにスピードを出してコーナーを回ると内輪が強い遠心力がかかり浮いてしまい空転します。(空転するとトルクが出せないのでスピードがでなくなってしまいます)
空転を解消する装置が機械式LSDです。スポーツカーや悪路を走行する?SUVなどの車種では機械式LSDが採用されています。機械式LSDは片輪が浮いたりぬかるみにはまたときに空転してしまうデフの弱みを解消してくれます。
チャタリングとは?
チャタリングは機械式LSDの特有の異音・振動です。機械式LSDは駆動トルクでクラッチディスクを圧着し制御しています。低速の時は駆動トルクも低くなりますが、そのときにクラッチ制御が断片的になってしまい、「バキバキ」と異音がしたりデフロックがかかったような「ガクンガクン」と振動してしまうのです。
チャタリングは故障ではありませんが、街中を走行するときや渋滞など低速の時に頻発すると乗り心地が損なわれてしまいますよね。
チャタリングを解消する方法
チャタリングを解消するには、ミッションオイルを「鉱物油」に変更することである程度解消することができます。
よくありがちなのは機械式LSDを装備しているにもかかわらず一般的なミッションオイルを入れてしまうことでチャタリングが発生してしまう例です。
ミッションオイルに鉱物油(LSDオイル)を選択することでLSDのロックがスムーズになり、チャタリングを抑制する効果が出ます。
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