エンジンルームから「カラカラ」異音が出る5つの原因と対処方法
エンジンルームから「カラカラ」や「ガラガラ」音が聞こえますか?
音の原因は、車の性能上の特性であり正常な状態である場合もありますが、金属摩擦などが発生し部品が破損につながる前兆も考えられます。
このページでは、「カラカラ」異音が出る5つの原因と対処方法をご紹介します。
1.エンジンのクリアランス(隙間)の打音
エンジンの始動時に「カラカラ」音がして、しばらくすると消えるのであれば、エンジン内部のクリアランス(隙間)が原因かもしれません。
クリアランスとは?
エンジンの内部はピストンやシリンダーが高速に稼働しています。それぞれの部品は接触しないよう隙間が設けられています。この隙間を「クリアランス」と言います。
このクリアランスは0.02mmほどの非常に狭い隙間です。狭すぎると部品が接触し、広すぎるとエネルギーを生み出すことができません。
この狭いクリアランスにエンジンオイルが流れ込み潤滑しています。
オイルが十分に行き渡っていないと異音がする
エンジン内部が高温になると金属部品も熱膨張しクリアランスが狭くなります。
エンジン始動時の空冷時は、わざとクリアランス(隙間)が広めに設計されています。
とくに低年式の車などで始動時にカタカタ音が聞こえたりしますが、クリアランスが原因の場合は故障ではありませんのでご安心ください。
2.ノッキング
20km/h~50km/h程度の速度で走行している時に「カラカラ」、「カタカタ」音が出る場合、ノッキングが原因かもしれません。
ノッキングとは?
ノッキングとは、エンジンが異常燃焼を起こすことで稼働が不規則になり、エンジン自体が振動し異音が出る状態を言います。
エンジン内部では、燃料と空気を混合して圧縮して点火しエネルギーを生み出しています。この混合が異常を起こすことでマイナスの風力波が生まれてしまうことをノッキングと言います。
ノッキングした状態で走行を続けると、エンジンに大きな負荷がかかってしまいます。最悪エンジンが破損してしまうこともあるので注意が必要です。
ノッキングの原因
ノッキングは主に次の原因が考えられます。
エンジンオイルの劣化・不足
エンジンオイルはエンジン内部の金属部品を滑らせるためのオイルです。定期的なオイル交換を怠るとエンジンオイルが劣化し滑らなくなります。
滑らなくなると、エンジン内部の金属が摩擦を起こすことでカラカラ音が出てしまいます。
また、規定のオイル量より不足している場合も滑らなくなってしまうため摩擦が発生します。
エンジンオイル不足や劣化は、エンジンにの破損につながり修理に高額な費用が必要となります。
エンジンオイルは必ず定期的(6ヵ月または5,000km毎)に交換し、規定量を満たすようにしましょう。
エンジンオイルの減りが早いときは、部品が破損し「オイル漏れ」が発生している可能性があります。早めにチェックし修理しましょう。
積み荷が重い
重い物を運んだ場合、エンジンに負担がかかることでノッキングを起こします。
荷重によるノッキングは故障ではありませんが、エンジンに負担がかかるので長距離走行をすると破損につながることもあります。
燃料を間違えて入れた
セルフサービスのガソリンスタンドへ行くと「ハイオク」、「レギュラー」、「軽油」の3種類の給油ノズルがあります。
それぞれの燃料は「オクタン価」が異なるため、間違えて入れると正常に燃焼しないためノッキングを起こします。
ターボ搭載のエンジン
ターボ搭載のエンジンは、燃料・空気の圧縮比を高くすることでエネルギーを生み出しています。
ターボは構造上、一般のエンジンよりもノッキングを起こしやすくなります。また、ターボ搭載は、燃料室やカーボン汚れによる自然発火を誘発しやすいこともがあります。
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3.プーリーの破損・劣化
エンジン内部にエアコンプレッサーやパワーステアリングのファンベルトが回転してます。
ファンベルトの張りを調整する「プーリー」が破損すると、カラカラ音が出ることがあります。
プーリーは耐久性が強い部品ですが、5年あるいは5万キロの走行距離で交換が推奨されています。ただしファンベルトの張りが強すぎて負荷が掛かり破損することもあります。
プーリーの破損は新品に交換することで解消します。費用は1か所につき工賃込みで1万円程度です。
4.VVT-iの性能
VVT-i(可変バルブ機構)を搭載した車両では、エンジンの回転に応じてバルブを開閉させる機能があります。
VVT-i搭載車で、エンジンを始動した直後や加速時にカラカラ音が出る場合は、性能によるものなので問題ありません。
5.マフラーなどの劣化
カラカラ音がエンジンルームからではなく、車の底や後部から聞こえる場合は、マフラーなどの排気系が酸化することで劣化している可能性が考えられます。
排気系の劣化が原因の場合は新品やリビルト部品に交換することで解決します。
音で原因を判断するのは難しい
カラカラ音が出る原因をご紹介しましたが、音だけで確実な判断をすることは不可能です。
人によって音の感じ方が異なりますし、異音もエンジン音やほかの駆動部品にまざって反響するので、場所を特定するのも困難な作業です。
ただし異音が出る状態は、車にとって好ましくないことがほとんどです。放置して走行すると、エンジンなどに負荷がかかり破損の原因につながることもあります。
少しでも「おかしいな?」と感じたら、ディーラーや整備工場に診断を依頼しましょう。
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