エンジンルームから「ウィーン」の音がする4つの原因と対処法
車のエンジンをかけると、エンジンルームから「ウィーン」や「ウォーン」、「ブィーン」というモータ音がしますか?
その音がアクセルを踏むと、エンジンの回転数と比例して音が高くなる場合は、「ベアリングの故障」や「ベルトの故障」などが考えられます。
このページでは音がする原因と対処法をご紹介します。
※音のみで原因を判断するのは難しいため、対処が難しい場合はディーラーや整備工場に修理を依頼しましょう。
1)ベアリングの劣化・故障
エンジンの回転数に比例して異音が聞こえる時は、「ベアリング」に原因がある可能性が考えられます。
ベアリングとは、車輪やモーターをスムーズに回転させるための部品です。ベアリングはエンジンルーム内で多くの装置に利用されています。
代表的な装置は次のものです。
- エアコンコンプレッサー
- パワーステアリングのポンプ
- ベルトテンショナー
- オルタネーター
ベアリングは自動車一台あたり約100個のベアリングが使用されています。
耐久性があるため簡単に壊れる部品ではありませんが、使用環境や経年劣化により破損することがあります。
ベアリングに異常があるときの音
エンジンの補器用装置のベアリングは、エンジンの回転に合わせて負荷がかかっています。何らかの原因でベアリングが損傷した状態で回転している場合、「ウィーン」という異音が発生します。
ベアリングが回転せずロック(固着)している場合、ベアリングに大きな摩擦が発生します。その場合は金属が擦れた「キーキー」という異音が発生します。
ベアリングの交換費用
ベアリングが破損した場合は、新品に交換することで解決します。ディーラーや整備工場で修理した場合は工賃込みで1万円~3万円が目安。
ただし車種によっては構造が複雑な場合があり、その場合は追加工賃がかかる場合もあります。
ベアリングの交換は慣れている人だと自分で交換することも可能です。ですが、どのベアリングから音が出ているかを1個ずつ調べるのは一般の人では難しいので、無理をせずディーラーや整備工場へ依頼しましょう。
2)ファンベルトの損傷・劣化
ファンベルトとは、エアコンコンプレッサーやオルタネータなどの補器用装置を駆動させるためのベルトです。
ファンベルトはエンジンの回転と連動し回転しているため、何らかの原因で損傷している場合、異音が発生します。
ファンベルトが不具合を起こす原因
最も多いのはファンベルトの劣化です。ファンベルトはゴム製品なので経年劣化でヒビが入ったり割れたりします。交換の目安は5年~10年(5万km~10万km)です。
またファンベルトを調整・交換した直後に異音が発生したのであれば、ベルトの張力が高すぎることが原因でしょう。
ベルトの張力が高すぎると、ファンベルトが破損するだけでなく、ベアリングも破損する可能性もあります。
ファンベルトの修理費用
ファンベルトが破損した理由で異音が発生しているときは、ファンベルトを新品に交換することで解決します。
ファンベルトの交換費用は、工賃込みで1万円~1.5万円程度が目安です。
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3)エアコンコンプレッサーの故障
エアコンコンプレッサーは冷風(冷房)を作り出すための装置です。
通常、エアコンが「ON」になった時に限り、ファンベルトを通じてエンジンの駆動と連動します。
何らかの原因でエアコンプレッサーが故障した場合、エアコンのスイッチが「ON」・「OFF」に関わらずファンベルトが回り続けて異音が発生してしまうことが稀にあります。
コンプレッサー故障が原因で異音が出ている場合、コンプレッサーを交換することで解決します。コンプレッサーの交換費用は、工賃込みで5万円~10万円が目安です。
4)CVTフルード劣化
CTV(Continuously Variable Transmission)とは、変速を行わないタイプの変速機です。
無段変速機と呼ばれるタイプのCVTは、プリウスやフィット、N-BOXなどの車種で採用されています。
CVTタイプの車種は、変速を滑らかにするために専用のCVTフルード(潤滑油)が使われています。
CVTフルードに何らかの原因で空気や金属摩耗粉などの異物が混入したり、劣化や消耗した時に摩擦で異音が出ることがあります。
CVTフルードの交換費用
CVTフルードが原因で異音が出ている場合は、交換することで解決します。交換は工賃込みで0.8万円~1.5万円が目安です。
なお、フルード交換目安は2年毎(2万km)が目安と言われています。時期が近づいているようだと交換をおススメします。
※CVTフルードの交換はCVT対応車種のみに限ります。また、交換直後はすぐに異音が消えない場合があります。しばらく走行を続けて経過を確認しましょう。
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5)パワーステアリングのオイルポンプの故障
これまでエンジンの回転に比例して異音が出るケースをご紹介しましたが、ハンドル操作時に限り異音が出る場合。それはパワーステアリングのオイルポンプに原因がある可能性が高いでしょう。
オイルポンプが何らかの原因でオイルが漏れている場合、オイル不足により「ウィーン」という異音が出ます。
オイルポンプの交換費用
単純にパワーステアリングのオイル不足が原因であればオイルを補充することで解決します。
オイルポンプが破損していることで漏れている場合は、交換が必要になります。
オイルポンプの交換費用は工賃込みで3万円~5万円が目安です。
6)オルタネーターの故障
オルタネーターとは車の発電機です。10年あるいは10万kmで消耗すると言われています。
実は筆者の愛車もオルタネーターが故障して走行途中に停止したことがあります。故障の前兆として「ウィーン」というか「ブーン」という原付バイクのような音がしました。
オルタネーターの交換費用
オルタネーターの修理はリビルト品であれば1.5万円~4万円ほどで購入できます。修理工場に依頼下場合は、工賃込みで約10万円ほどです。
音だけで原因を判断するのは難しい
異音が出る位置や状況で、ある程度の原因を判断することができます。
もっとも可能性として高いのが「ベアリング」の不具合ですが、数でいうと約100個あるので、どの部品かを調べるとなると、1つずつ外していき調べることになるかもしれません。
貫通ドライバーを耳に当てて補聴器代わりに音の発生源を調べることも可能ですが、あくまで簡易的な方法として理解しておきましょう。
正確に判断するには、マイクロスコープ(補聴器)を用いてプロの整備士に確認してもらいましょう。
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