車のハロゲンライトが点灯しない！２つの原因と対処方法

車のヘッドライトに使われるライトはいくつか種類がありますが、ハロゲンライトは全体のうち約６０％の車で使用されている主流のライトです。

構造的には家庭用の電球とほぼ同じで、フィラメント（金属の糸）に電気を通すことで発光する仕組みになっています。電球とハロゲンライトの大きな違いは「明るさ」と「耐久性」です。

ライトを明るくするにはフィラメントに高い電圧を流すと高温になり明るく光らせることができますが、その分フィラメントの寿命も短くなります。

ハロゲンライトは内部にハロゲンガスを注入することで安定した明るい光を出せることに加えて寿命が長い特徴があります。

ハロゲンランプの種類

ヘッドライトはロービームとハイビームの2種類あります。ロービームは前方40ｍ、ハイビームが前方100ｍ先を照らせることが基準になっています。

一般的なハロゲンランプは「H4」と呼ばれる形状で、ロービームとハイビームが一体なっています。内部はロー用とハイ用のフィラメント（金属の糸）がそれぞれ１つずつ、合計２つ入っています。

形状の他にも「明るさ」の種類が豊富にあります。カーショップなどでハロゲンランプの売り場を見てもらえるとわかりますが、3,500Kや4,500K、5,000Kなどの数字がかかれています。「K」というのは「ケルビン」という色光を表す単位です。

Kの数字が高くなるにつれて赤色→黄色→青白の光色に変化します。

出典：イエローハット 

ケルビンの数値が高いということは発熱量が高いことを意味します。その分、寿命も短くなり5,000Kクラスだと1年ほどで交換が必要になる場合もあります。

ハロゲンランプが点灯しない原因

バルブ（フィラメント）切れ

ハロゲンライトが点かない一番の原因はバルブ内のフィラメントが消耗し切れてしまうケースです。

フィラメントが切れている場合は明るい場所バルブを透かして見ると切れているかがわかります。場合によっては周りのガラス面が黒く焼けていたりしますので、その場合は交換のサインです。

なお、ロービームとハイビームが一体となっている「H4」形状は２つあるフィラメントのうちどちらかが切れることがほとんどです。

そのため、ロービームは点いてもハイビームが点かなかったり、ハイビームが点いてもロービームが点かないことになります。H4形状は一体式なので、どちらかが切れると一式交換が必要になります。

バルブの交換方法と費用

バルブを交換するには、一般的にボンネット開けてヘッドライトにつながるコネクターを外すことで交換ができます。

ハロゲンランプの交換は慣れるととても簡単な作業なので、DIYで行うと工賃を減らすことができます。交換の際は、バルブが高温になっていることがあるので火傷に注意しましょう。

ハロゲンライトはＨ１、Ｈ３、Ｈ４など種類が豊富になるので適合する種類のものを装着しましょう。

費用はケルビンの値が低いほど安く、高いほど高価になります。ピンキリですが2千円～1万円程度の費用になります。

ヒューズ切れ

ハロゲンライトがロービームもハイビームも点かなくなった場合や新品に交換しても点かない場合は、ヒューズが切れていることが考えられます。

ヒューズは電流のショートを防ぐために車の電装品に取り付けられていて、ハロゲンライトも同様でにヒューズがあります。

車のヒューズは「「ヒューズBOX」にすべて収納されています。ヒューズボックスは一般的に運転席側のダッシュボード裏にありますので確認してみましょう。

⇒車のヒューズが切れたときの交換方法

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