カーブが曲がりにくい症状が出たら「デフ」の破損を疑う

低速で走行中にハンドルを切ると「バキ」や「ゴツン」という異音が聞こえたりしますか？

あるいはカーブが曲がりにくく感じる場合、デファレンシャル（デフ）が破損している場合があります。

デフが破損をすると、安全に車を運転できないだけでなく、最悪走行不能になる可能性があるので注意が必要です。

デフとは？

デフは「差動装置」と呼ばれ、車がカーブを曲がるときに生じる内側と外側のタイヤの回転数を制御するため装置です。

なぜ回転数を制御する必要があるのか。それは、回転数を制御しないと直進以外のカーブなどを走行できないためです。

運動会で棒競争をしたことがある方も多いとおもいますが、棒競争は５人くらいが１本の棒を持って１列になり、直進とポールを回てリレーをする競争です。

棒を持ってポールを曲がるとき、内側の人はほどんど動かなくて良いですが、外側の人は大回りに走らないといけません。

車も同じ原理でカーブを回るときは外側のタイヤが距離が伸びるため、内側のタイヤ以上に早く走る（回転する）必要があるのです。

この左右で異なる回転を制御しているのがデフなのです。デフがないと車が直進以外走ることができなくなる（あるいは内側のタイヤを滑らせて走る）ため、とても重要な装置なのです。

デフが破損したときの症状

デフが破損（デフブロー）すると、左右の駆動を伝えるギアが噛み合わないときに「バキ」や「ゴツン」といった異音が出ることがあります。

あるいは左右どちらかに切ると異音とともにハンドルが振動するケースもあります。

また、カーブを曲がるときの回転数が正常ではないために、曲がりにくいような詰まるような感じがしたりすればデフの破損が考えられるでしょう。

デフは主に「リングギヤ」、「ピニオンギヤ」、「サイドギヤ」と呼ばれる３つのギアで構成されているシンプルな装置です。破損は実際にデフを見ることで確認ができます。

他にも車をジャッキアップできるならクラッチをつないで駆動させ、左右が均等に回っているかをチェックする方法があります。

片輪だけ回ってい無かったり、遅いようだとデフの破損が考えられます。

デフが破損する原因

デフは３つのギアで構成されるシンプルな装置なので、そうそう故障する部品ではありませんが、メンテナンスが行き届いていない場合は劣化により破損してしまうことがあります。

• デフオイルの劣化
• ギアの経年劣化

主に考えられるのはこの２つです。

デフオイルは車種によりことなりますが、５万キロあるいは５年で交換が目安となっています。

オイルは年数と使用環境により性能が落ちて十分な機能を発揮できなくなります。デフオイルが機能しなくなるとギアの負荷が大きくなり破損の原因となります。

また、冠水路を走行したときにデフの圧抜き穴から水がはいることでオイルと混ざることもあります。水が入ると劣化の原因になるので、早急にオイル交換する必要があります。

ギアの経年劣化は車種や走行環境によって大きく異なり、３０万キロ走っても問題ないこともあれば１０万キロでダメになるケースもあります。

デフの修理は部品交換が一般的です。交換する部品によりことなりますが、修理費は工賃込みで数万～１５万円程度になります。

修理費が高い場合は乗り換えも検討する

年式が高い車や走行距離が多い車は故障する確率が高くなります。修理費が高いと直すべきか悩みますよね…。

修理して乗り続けるのはコスパも良いですが、場合によっては売却して乗り換えたほうがお得なことも。

中古車は年式が1日でも低ければ低いほど査定に有利な傾向があります。少しでも「売りろうかな…」とおもったら、無料の一括査定の申込みも視野に入れましょう。

もし満足のいく査定額でなくても無理して売る必要はありませんしね。何より無料なので試してみる価値があります。