カーナビは早ければ「２～３年」で故障する

カーナビは現在「SDメモリーカード」「SSD」などのフラッシュメモリーが主流ですね。

画面も大型化しており、「8型」や「9型」のハイエンドモデルも出回るようになりました。

近年のカーナビは振動や衝撃にも強いので、昔みたいに壊れるケースは少なくなりましたが、当たり外れがあるのは事実。

使用環境によっても早ければ２～３年で故障が訪れることもあります。

 

カーナビの故障はディーラでは直せない

例えばパイオニア製のカーナビが故障した場合、次の修理料金がかかります。

＜出典：パイオニア＞

修理しない場合でも、点検料金と送料で2,300円かかります。

カーナビは製造元であるメーカーでしか修理ができません。カーナビを修理すると機械一式を修理へ出さなくてはいけません。

その間カーナビが使えないのはもちろん、音楽やワンセグも見ることができなくなります。

カーナビでよくある故障の原因をご紹介します。

ピックアップレンズの故障

カーナビの初期の故障で一番多いのはピックアップレンズの故障です。

カーナビはＣＤやＤＶＤのメディア再生・録画機能と一体型になっています。ピックアップレンズはＣＤやＤＶＤを読み取るためのレンズです。

一般的なピックアップレンズの寿命は5,000時間～15,000時間と考えられますが、高温多湿やほこりが多い環境だとさらに寿命が短くなります。

ホコリが原因の場合はピックアップレンズを清掃することで解決できる場合もあります。

しかしカーナビを清掃するときはメーカーに機械を送り分解して清掃してもらうことになります。

修理費用は1.5万円～3万円程度が相場です。

結局修理費用が高額となってしまうため、新品を購入するのと変わらないことがあります。

ＨＤＤの故障

ピックアップレンズの次に多いのがＨＤＤの故障です。

自動車向けのＨＤＤはノートブック向けの２．５インチＨＤＤが使われている機種が多いです。

ＨＤＤそのものは衝撃に弱く、ノートブックを持ち運ぶ経験のある方なら２～３年で何かしらの不具合がでる経験をお持ちの方も多いとおもいます。

カーナビも常に振動し高温多湿の環境にさらされていることを考えると、２～３年で不具合が出ることは想像に難しくありません。

ＨＤＤが故障した場合は新品と交換することになります。

費用はおよそ３万円～５万円程度になります。

また、新品と交換すると保存してある音楽や動画ファイルは引き継がれないことが一般的です。

ＨＤＤが故障するとデータが全て無くなる点がＨＤＤタイプの最大の弱点といえるでしょう。

カーナビは高い買い物であることは間違いありません。

しかしどんなにハイエンド機種を買ったとしても故障する・しないとは別問題です。購入するときは故障することを事前に覚悟しておく必要があります。

液晶モニターの故障

社内のモニターは真夏の高温にも耐えうる性能ですが、使用頻度や環境によっては数年で壊れてしまうことも。

（タッチパネルで反応が鈍いときは表面を清掃することで直る場合もあります）

液晶の修理は工賃込みで1.5円～3万円が相場です。

ちなみに筆者はフリップダウンモニターが故障した時は、1万円で修理しました。

⇒フリップダウンモニターの故障を1万円で修理してもらいました

カーナビが故障したらスマホのナビを活用しよう

カーナビが故障すると、結構な修理費が必要になります。

もしカーナビだけの利用であれば、グーグルマップのナビを利用するのも良いですね。

グーグルマップの良いところは、最新のマップが無料で利用できること。

そして渋滞予想の機能もついているのでかなり高性能です。

そして通信量ですが、1時間あたり３ＭＢ～５ＭＢ程度。

youtubeの視聴で約30秒ほどの低い通信量なので、それほど気にしなくても大丈夫でしょう。

車を売るときのカーナビの評価は？

車を売るときはカーナビも装備品として評価の対象となります。

自動車査定協会（ＪＡＡＩ）の基準によると、下の表のとおり「ＨＤＤ」、「メモリー」、「ＤＶＤ」の機種ごとで年数別により査定額が決まっています。

年数	カーナビ	ツインモニター	カメラ類
1年	60,000 円	30,000円	10,000円
2～3年	40,000 円	20,000円	10,000円
4～5年	30,000 円	10,000円	10,000円
6年～	20,000 円	5,000円	5,000円

例えハイエンドな機種を買ったとしても評価の対象になりません。

⇒インダッシュHDDカーナビは車の買取査定で高く評価される

故障している場合はマイナス評価になる

カーナビが故障している場合はマイナス査定となります。

故障は実費分がマイナス査定となります。

基本的に修理費用は新品より高くつくことになりますので、取り外し純正の状態に戻す費用が目安になります。

状態	減額
カーナビが故障している	実費
オプションが故障している	-10,000円
メモリー式の地図ソフト用メモリーカードを紛失・破損	-10,000円
本体の取り外し跡（穴埋め）がある	-5,000円
取扱い説明書の紛失・破損	-3,000円

取扱書も紛失や破損している場合は3千円のマイナス査定となります。

いずれ車を売却することをかんがえるなら、普段からカーナビを大切に扱いましょう。