サンルーフは買取査定でプラス評価になる
サンルーフ装備車が少なく希少性があることもあり、中古車市場では付加価値として評価されています。
海外の地域ではサンルーフ付きが人気という理由もあり、車種によっては高値で買取しています。
参考:日産 ラフェスタ パノラミックルーフ
サンルーフの査定評価
サンルーフには主に前席の上部に取り付ける換気をするための「チルト」タイプと、天窓部を全開にスライドさせる「スライディング」タイプがあります。最近では外板にガラスを使用した「ムーンルーフ」や「パノラミックルーフ」などがあります。車の査定では電動タイプのサンルーフのみ評価されます。
1年 | 2・3年 | 4・5年 | 6年~ | |
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特・Ⅰ | 70 | 50 | 30 | 20 |
Ⅱ・Ⅲ | 50 | 30 | 20 | 10 |
Ⅳ・軽 | 30 | 20 | 10 | 0 |
上の表は、日本自動車査定協会(JAAI)が設ける電動サンルーフの査定基準です。「特・Ⅰ」は車のクラスであり、クラスと年式によって査定評価が設定されています。表の点数は1点につき約1,000円のプラス査定になります。
例えばトヨタのセンチュリー(特クラス)が1年落ちで、サンルーフを装備していた場合、70点(約7万円)のプラス査定になります。
なお、電動のサンルーフを装備している場合はプラス査定になりますが、故障している場合は修理の対象となります。修理表は故障の程度により異なるため一概に言えませんが、修理費用分は査定額に影響すると考えたほうがよいです。JAAIの基準では、修理減点は最大でマイナス30点(3万円)と定められています。
ただし、車種により標準装備でサンルーフがついている場合は、サンルーフのパーツ単位の査定は行いません。標準装備の車種は車種のグレード単位で査定が行われます。
海外で重要の高いサンルーフ
日本ではあまり需要のないサンルーフですが、海外では日本以上に需要があります。
例えばアメリカ合衆国ではレザーシート同等の「高級仕様」の位置づけとなっており、上級グレードの車種は標準装備となっています。
欧州では年間を通して日照時間が少ない環境のため、高級車だけでなく大衆車にも標準装備となっています。
日本の中古車は、車種によって海外で高値で取引がされています。日本では走行距離が10万kmを超えていると査定価格が大幅に下がってしまいますが、海外では10万km程度では過走行車の部類に入りません。
輸入車の場合、左ハンドルが海外で高く売れるのと同じように、サンルーフ付きは、海外で高く評価されます。海外に売ることを前提で考えるなら、サンルーフは装備して損はしない王道パーツです。
よくある故障の原因と修理費用
電動サンルーフは、年式の古い車種や輸入車でトラブルが多くありましたが、近年は総じて故障、不良品が減ってきているようです。
よくある故障は開閉の動力になるモータに負荷がかかり焼き付いて故障するケースです。この場合はモーターの交換が必要なため交換費用に3万円~5万円程度+工賃かかります。
他にもサンルーフは天板をくり抜きはめ込んでいるため、パッキン部分が劣化してくる雨漏りが発生します。この場合はパッキンを交換することで解決します。交換費用は数千円~1万円程度+工賃になります。
輸入車や年式の高い車などは、故障や破損の箇所によって部品の供給が難しいため、全部品を交換する必要があるケースもあります。この場合は交換費用がかなり高額になり、数十万円はかかってしまいます。
車を売るときは故障を修理したほうが良い?
サンルーフの電動系が故障した場合は修理費が高くなります。場合によっては工賃込みで10万円程度かかる場合もあります。一方、サンルーフの買取査定の評価は、最大で70点(約7万円)なので、修理費用以上にプラス査定になることはまずありえません。
サンルーフに限らずすべてのパーツに同じことが言えますが、故障や破損をしてたとしても、修理してその分査定で取り返せることはありません。査定では現状のまま出すことが一番の得策です。
サンルーフ装備車を高く売る方法
最近のサンルーフは、雨漏りや電装系の故障などほとんどしないくらい高性能になっていますが、車種や利用頻度、環境などの影響で故障に至る場合もあります。
故障した場合は修理するのも手ですが、年式や走行距離が高い車は修理するのを躊躇してしまいますよね。
サンルーフは故障していたとしても走行に問題はありませんが、ディーラーや電装屋さんに修理の見積もりを依頼してみることをお勧めします。そのうえで買取査定でいくらで売れるかを知るれば、どちらがお得かが悩むことなくすぐに判断できます。
買取査定は、車種や走行距離などの基本情報から一定の査定金額がでますが、最終的な査定金額は買取会社によって様々で金額ベースでいうと数十万円の差がでることもあります。
これは買取会社によって得意な車種、不得意な車種があるためです。得意な車種だと買取に力を入れているケースが多く、その場合は高い査定価格を出してきます。
査定額は買取会社の方針や買取を強化している車種などの要因で変動します。
もし1社のみしか査定依頼をしない場合は、その査定額が高いのか低いのか判断ができません。高く売るためにはたくさんの査定見積もりを集めて、一番高い査定額を出す会社を見つけることです。
一括査定だと無料で依頼できますし、査定してもらったとしても遠慮なく断ることもできますので気軽にできます。
最終的には修理費と売却でどちらがお得かを判断すれば、納得のいく結果が得られるはずです。
車を高く売る方法は「一番高く売れるお店を探す」に尽きます。
買取店によって欲しい車が異なるため、同じ車の査定でも平均で13万円以上の差がでると言われています。
ただ正直なところ、一括査定は手間がかかるので、全ての人にお勧めはできません。時間は有意義ですからね。
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3時間で15万円を儲けたので、時給換算だと5万円。手間をかけた価値は十分あったと思います。
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それでもディーラーへ下取りするより確実に高値で売ることができます。