社外マフラーは有名ブランドであっても買取査定で評価されない

マフラーは排気ガスを車外へ放出するためのパーツですが、先端部分についているサイレンサーにて放出するときの音を小さくしています。

車の騒音に対する規制が年々厳しくなっていることもあり、純正のマフラーは特に音が小さくなるように設計されています。

この音を小さくする代償として、車の最高出力を抑制しています。特にスポーツカーでは、本来の車の性能を引き出すために、社外マフラーに交換することが多くあります。

買取査定ではマフラーの性能は評価されない

社外マフラーはノーブランドから有名ブランドまで幅広い価格帯で品ぞろえがあります。

しかし、例え有名ブランドの社外マフラーを取り付けていたとしても、買取査定ではプラス評価されることはありません。純正マフラーと同じ扱いになります。

排気漏れや腐食穴、改造や破損による騒音が原因で規制に違反している場合は、逆にマイナス査定となります。

マフラーのマイナス査定

該当する個所で排気漏れ、腐食穴、改造があった場合、マイナス査定になります。

マフラーの名称は部位によって異なる

ほとんどの車はフロントにエンジンがあるため、マフラーは全長が長いパイプの作りになっています。一般的なマフラーの交換は「メインマフラー」を指す場合が多いです。

出典：日本スポーツマフラー協会

マフラーに関する規制は、年々厳しくなっている

「違法改造車は通常の買取査定では大幅なマイナス査定になる」でご紹介の通り、マフラーで次の項目を満たしていない場合は違反となります。

近年は、特に音に対する規制が厳しくなっています。社外マフラーであっても「JASMA認定」など保安基準に適合していれば車検は通ります。

マフラーを社外品に交換するメリットとデメリット

純正マフラーからは音を小さくすることを優先して設計されているのに対して、社外マフラーは車の性能を向上させることを目的で使用します。

ただし、社外マフラーを取り付けたからといってすぐに性能が上がるわけではなく、エンジンの空気比や点火のタイミングなどが純正マフラーと異なるためにセッティングが必要になります。

性能が十分発揮された社外マフラーは、純正マフラーと比べて馬力が向上します。

その反面、トルクが弱くなるため低速で走行する街中などでは燃費が悪くなります。

大衆車では、性能より燃費の良さが重視されます。そのため中古車市場でも社外マフラーのついている車は需要が少ないため、価格が下がる傾向にあります。そのため、買取査定でも評価がさがってしまうのです。

社外マフラー付の車を高く売るには？

社外マフラーを付けている車の多くはスポーツカーかとおもいます。

「こんな方は中古車販売店へ愛車を売ることをおススメします！」でご紹介の通り、特定の車種を売却するときは、専門に取り扱う中古車販売店に売却するほうが高く売ることができる場合があります。

または社外マフラーのみ中古パーツ専門店、あるいは個人売買（ヤフオクなど）にて売却する方法があります。この場合、純正マフラーを保管しておけば、車の売却時にマイナス査定を回避することができます。

社外マフラーを取り付ける場合、将来的に売却も考えるなら純正マフラーを保管しておくことをお勧めします。