本革シートは買取査定でプラス評価される
レザーシート(本革シート)は輸入車で特によくみられるパーツです。シートは車内で最も大きいパーツなので、素材次第で車イメージがぐっと変わります。レザーシートを装備していると、オシャレで高級感がでますよね。
ただ、日本は高温多湿の気候のため、昔から本革シートは熱く蒸れやすく滑りやすい印象がありました。近年は合成皮革の技術が進歩しており、快適に滑りにくく、かつお手入れも楽な素材が採用されてきています。
年式の浅いレザーシートは手入れも楽な素材を採用している傾向にありますが、それでも汚れたり傷がついたりしてしまうので注意が必要です。汚れや傷が目に余る状態になれば、いざ車を売却するときの査定に影響がでくることになります。
レザーシートの査定評価
レザーシートのメンテナンスが行き届いていて、汚れや傷が目立たない程度であれば、車のクラスと年式に応じてプラス査定になります。
1年 | 2・3年 | 4・5年 | 6年~ | |
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特・Ⅰ | 110 | 70 | 40 | 30 |
Ⅱ・Ⅲ | 90 | 50 | 30 | 20 |
Ⅳ・軽 | 40 | 30 | 20 | 10 |
上の表は日本自動車査定協会(JAAI)が設けるレザーシートの評価基準です。点数表記で1点につき約1,000円の査定になります。
1cm以上の傷があったりタバコのこげ跡などがある場合はシートを交換することになります。交換となった場合、フロントシートで1か所につき100点(約10万円)のマイナス査定、リアシートで1か所につき50点(約5万円)のマイナス査定となります。
年式が浅くても減点は対象になるので、車の資産価値を高めるためにも日頃からレザーシートのメンテナンスは重要であるといえるでしょう。
なお、レザーシートが標準装備の車種の場合は、シートの査定は行わずにグレードによる査定となります。
レザーシートはメンテナンスが重要
「レザーは呼吸する」と一昔に言われていたように、常にお手入れをする必要がありました。家の中にあるレザーソファーや財布とは異なり、車のレザーシートは高温や紫外線、汚れ、ホコリといった環境下で使用しているため劣化も早くなります。
しかし近年は素材の技術進歩で、年式の浅い車種ほどメンテナンスをしなくても良いレベルまで達しています。
手入れはワックスやクリームなどを使用しないで、中性洗剤を使用して軽くふき取る程度でOKです。
なお、日頃のから気を付けるポイントとして、ジーンズのような硬い素材のズボンの着用を控えることです。こすりあうことで傷付きやすくなり、破損につながる恐れがあるためです。
本革と合成皮革の違いは見分けることが難しい
レザーシート(本革)は合成皮革と素材が大きく異なります。当たり前ですが、合成皮革は人工的な繊維でできているので機能性を保持していますが、本革とは素材が異なります。しかし近年の合成皮革は、見た目も触り心地も本革に限りなく近づいています。
2015年に米国コンサル会社のJ.D.Power and Associates社が、「2015年米国シート品質・満足度調査」を実施しました。その調査の結果、車のオーナーは本革と合成皮革の違いを区別できないことが立証されたようです。
今後はさらに技術進歩が進む分野ですので、ますます本革に近い素材が出てくることが予想されます。
査定前にレザーシートは張替えた方がお得?
レザーシートに傷や汚れのある場合は、売却する場合、交換の対象となりマイナス査定となります。例え傷をリペアしたとしても交換と判断させる可能性が高くなります。
査定前に自分でレザーシートを張り替えた場合は、マイナス査定を回避することができます。ただし、修理費用以上にプラス査定になることはありません。
車種にもよりますが、シートを1か所交換した場合、15万円~30万円ほどの費用がかかります。一方、プラス査定での評価は、最高で110点(約11万円)になるので、大きく損をする結果になります。
レザーシートに限らずすべてのパーツに言えることですが、汚れや破損、故障などがあったとしても修理や交換をしないで現状のまま査定に出した方が賢明な判断です。
レザーシート装備車を高く売る方法
近年のレザーシートはメンテナンスをほとんどしなくても良い状態を保てますが、やはり年式が高くなるにつれて消耗していきます。ヨレヨレとなったレザーシートを交換するのも手ですが、多額の交換費用が必要になるため、新車に乗り換えを検討する方も多いと思います。
傷や落とせない汚れのあるシートはマイナス査定になりますが、買取会社によって判断が異なります。そのため1社のみに査定見積もりを依頼しても査定額が高いのか低いのか判断ができません。高く売る秘訣は、数社に査定を依頼して見積を多く集めることです。多く集めることで、どこの買取会社が一番高値かが手に取るようにわかります。
見積もりを集めた後は、一番高い査定額を付けた買取会社へ売却するだけでOKです。シンプルな方法ですが、このやり方で数十万円の差はでますので、やらない手は無いといえます。
車を高く売る方法は「一番高く売れるお店を探す」に尽きます。
買取店によって欲しい車が異なるため、同じ車の査定でも平均で13万円以上の差がでると言われています。
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