車のドアミラーに傷があると買取査定でマイナス評価になる

「違法改造車は通常の買取査定では大幅なマイナス査定になる」でご紹介した通り、ドアミラーを違法改造すると、買取査定で大幅なマイナス評価になります。

違法改造だけでなく、純正のドアミラーであったとしても、傷や破損があるとマイナス査定になります。

ドアミラーがマイナス査定になるポイント

ドアミラーは安全に走行するために不可欠なパーツです。安全基準に適さない状態だとミラーの交換が必要なため、マイナス評価となってしまいます。

具体的には次の３つのいづれかに該当する場合です。

症状別のマイナス査定額

電動式で格納するタイプやウインカーがついているものはパーツ代が高いため、その分マイナス査定額も高くなります。なお、カバー部の傷が1cm未満であれば、減額の対象になりません。

ドアミラー車がフェンダーミラーを付けると減点

そもそもドアミラー車とは、運転席と助手席ドア部分についている、いまでは一般的なタイプの車です。

フェンダーミラーとは、ボンネットについているタイプで、タクシーでよく使用されています。

ドアミラーが標準の車が、フェンダーミラーを取り付けた場合は、大大幅なマイナス査定になります。そもそもフェンダーミラーが現代では不人気なこともあり、中古車市場でも安い評価になってしまいます。

買取会社が車を買い取った後、転売するためにフェンダーミラーを外します。その工賃が発生するため、マイナス査定になるのです。

フェンダーミラーのマイナス査定

標準ドアミラー車がフェンダーミラーを付けた場合のマイナス査定は、車の年式とクラスによって異なります。

例えば、納車して1年未満の日産シーマ（特Bクラス）がフェンダーを付けていた場合、27万円のマイナス査定になります。

※表の数字は減点です。1点につき約1,000円のマイナス査定になります。

フェンダーの取り付け自体は違反ではない

標準ドアミラー車がフェンダーを付けても違法ではありません。ただし、ミラー本体が車体より外側に沿っているタイプは、歩行者などに危害を及ぼす可能性があるので違反になります。

昔は主流だったフェンダーミラーですが、標準ドアミラー車に取り付けると売却の時に資産価値が下がってしまいます。いづれ売却を考えている場合は、取り付けをお勧めしません。

なぜタクシーはフェンダーミラーを採用するのか？

フェンダーミラーは、視界の前にあるため、ドアミラーよりも顔を動かす幅が小さくなります。この点がフェンダーミラーの利点といえるところで、長時間運転するタクシードライバーにとってはドアミラーより疲労が貯まりにくいためです。この点はドアミラーが距離が近い分、よく見えるつくりになっています。

デザイン面ではドアミラーが有利なため、ほとんどの一般車はドアミラーを採用しています。

デザインより疲労がたまらないことに価値観のある長時間運転する人は、フェンダーを選ぶといえます。