オートスライドドアは買取査定でプラス評価される

スライドドアは、一般的なスイング式のドアよりも広く開く分、乗り降りがとれも楽です。また車体と並行して開閉するので、駐車場で隣の車と距離が近くても、乗り降りできる優れものです。

スライドドアは、特に子育て世代のファミリー層からの指示が高く、子どもの不注意で隣の車にドアをぶつけてしまうヒヤヒヤからも解消されるようになりました。

90年代後半から電動式が普及しはじめて、半自動タイプの「イージークローザー」やリモコンや運転席のボタンで開閉ができる「オートスライドドア」が出てきてますます便利になってきました。

オートスライドドアは便利ですが、電動式であるがゆえに故障も多く発生しています。修理費も高額になるケースが多いため、年式や走行距離によっては修理をしないで買取・下取りに出すべきか悩むタイミングでもあります。

オートスライドドアの査定評価

オートスライドドアが装備されている場合、買取査定でプラス査定になります。日本自動車査定協会（JAAI）の基準では、年式により1か所につき20点（約2万円）か10点（約1万円）のプラス評価とされています。

ただし、査定で評価されるのはオートスライドドアが標準装備されていない車種で、オプションで装備した場合に限ります。グレードにより標準で装備されている場合は、グレードによる査定評価となります。

オートスライドドアが故障している場合は修理費用を要すため、マイナス査定となる可能性が高くなります。

オートドアでよくある故障と修理費

スイッチが反応しない

運転席のスイッチやリモコン操作でドアが開閉し無い場合は電気配線に異常がある場合があります。症状にもよりますが、数千円～数万円の修理費がかかります。

スイッチが反応しても開閉しない

スイッチを押すと「ウイーン」や「ガリガリ」音がして開閉しない場合は、ワイヤーの不具合が考えられます。ワイヤーの交換修理はディーラーだと7万円前後かかります。

開閉の速度が遅い

開閉は正常にできていても、のろのろとスピードが遅い場合はモーターに不具合がある可能性が高いです。モーターに不具合がある場合は交換になるケースが多く、修理費は10万円～15万円程度が相場になります。

開閉時に反転動作をする

ドア付近に障害物が無いのに、ドアを閉めたときに不意に途中で開いてしまったり、あるいは開けたときにしまってしまう場合は、センサーの故障が考えられます。修理費は2万円～5万円程度になります。

故障は直してから査定したほうが有利？

オートスライドドアの故障の程度により、買取査定でも査定でマイナス評価となります。故障している個所を修理することで買取査定でマイナス評価を避けることができます。しかし、プラス評価になったとしても1か所につき最大で20点（約2万円）の加点しかなりません。

修理費用以上に査定額が上回ることはありませんので、査定のために修理することはやめましょう。

オートスライドドア装備車を高く売る方法

オートスライドドアは年数が経過すると故障のリスクは高くなります。故障の症状にもよりますが、高い場合は10万円以上の修理費が必要なケースもあります。車の年式や走行距離によっては、修理せずに買取や下取りに出そうとお考えの方も多いとおもいます。

ちなみに、高く売るなら下取りよりも買取の方が高く売れます。車を買い取った後の販売ルートに違いがあるためで、買取の方が「売る」ことに特化している分、査定にもダイレクトに反映されるためです。

買取会社は全国に無数に存在します。全部が同じ査定額を付けるかといえばそうではありません。買取会社の中でも特異な車種や不得意な車種があります。また買取を強化している車種など会社ごとの方針がことなるために、査定額は一律ではありません。

仮に1社のみに査定を依頼した場合は、その査定額が高いのか低いのかが判断できません。少なくとも数社の査定見積を集めることで、どこの買取会社が一番高値かが手に取るようにわかります。

1社でも多くの査定を依頼して、一番高い査定額を出した会社に売ることが、オートスライドドア装備車を最も高値で売る方法です。