フルエアロ仕様の車は買取査定でプラス評価される
エアロ(スポイラー)は高速で走行する車が浮力で持ち上がることがないよう、風の力を利用して車体を鎮める役割を担っています。
最近のエアロは、サーキット目的だけでなく純粋にドレスアップが目的で装備されるケースも多くなってきました。
メーカーの純正で「エアロセレクション」や「エアロスタイル」といったタイプが登場しています。
エアロパーツの種類
通常は、フロントバンパー、サイドスカート、リアバンパーの3か所装備されていれば「フルエアロ」と呼ばれています。車種によってリアウイングも含まれる場合があります。
フロントバンパー
走行中の空気は、まず最初にボンネットの先端に当たります。その後フロントガラスに流れる風と、下流れる風の2つに分かれますが、下に流れすぎると車が浮上し安定した走行ができなくなります。下に空気が流れこむ空気を制限するのがフロントバンパーの役割です。
サイドスカート
車の下に流れ込んだ空気はリアへ流れていきます。流れていく過程で空気が横に反れたりすると車のバランスを失う原因になります。下に流れた空気を乱すことなく一方方向へ流すのがサイドスカートの役割です。
リアバンパー
リアへ流れた空気は、再度ボディに引き寄せられる形で渦を巻いてしまいます。渦が巻くとその分、空気の力がボディに当たるためバランスを失います。リアバンパーは空気の渦を解消し、流していく役割をしています。
リアウイング
空力で持ち上がるリア部分を地面に押し付ける役割を担うのがリアウイングです。羽のようなデザインが特徴的です。
エアロ装備で車検に通らない基準
エアロの装着で車検を通すには、保安基準を満たしている必要があります。
歩行者に危害を加える張り出しや突起物がある場合
走行時、歩行者に危害を及ば差ない基準が設けられています。具体的には車両のサイズより全長±3cm、全幅±2cm、全高±4cmの範囲内に収まる必要があります。
加工などにより、範囲を超えた場合は、車検証に記載されている「記載事項」の変更申請が必要になります。
エアロの角が半径5mm以上の丸みが無い場合
角があると歩行者などに危害を及ぼす可能性があるため、半径5mm以上の丸みが必要です。
エアロからの地上高が9cm未満の場合
通常は地上高が9cmになりますが、エアロの材質がウレタンやFRPなどの樹脂製であれば安全上問題ないので5cmまでOKとなります。ただし、灯火類(フォグランプなど)がついていないことが条件になります。
フルスポイラーの場合プラス査定になる
日本自動車査定協会(JAAI)の基準では、オプションのフルエアロはプラス査定を認めることが明記されています。
ただし、査定の評価はあくまで買取会社の意向次第となります。A社はプラス査定しても、B社は評価無しということもありますのでご承知ください。
乗用車のプラス査定評価
プラス査定はフルエアロの場合に限ります。
※表は1点につき約1,000円が目安です。
1 年 | 2~3 年 | 4~5 年 | 6年〜 | |
---|---|---|---|---|
特・Ⅰ・Ⅱ | 70 | 60 | 50 | 40 |
Ⅲ・Ⅳ | 50 | 40 | 30 | 20 |
軽自動車 | 40 | 30 | 20 | 10 |
ワゴン系のプラス査定評価
ワゴン系も同じく、プラス査定はフルエアロの場合に限ります。
1 年 | 2~3 年 | 4~5 年 | 6年〜 | |
---|---|---|---|---|
特・Ⅰ・Ⅱ | 90 | 70 | 60 | 50 |
Ⅲ・Ⅳ | 70 | 50 | 40 | 30 |
軽自動車 | 50 | 40 | 30 | 20 |
社外エアロの査定評価は買取会社によって違う
エアロの査定では、純正品あるいは社外品による評価の差は基本的にありません。一般的な買取会社では純正のパーツ査定を評価しており、社外品のブランド価値や性能などの知識が無い査定士も多くいます。
社外エアロを装備している場合は、エアロの価値が分かる買取会社に査定を依頼することをお勧めします。
エアロ装備の車を高く売る方法
エアロの評価は、査定会社によって異なります。A社は高く評価をしたとしても、B社はエアロの知識がないなどが原因で評価しないことがあります。
車を高く売る方法はとてもシンプルで、一番高い見積もりを出した買取会社に売る。ただそれだけです。
見積もりを一枚でも多く集めることで、どの会社が一番高いかを比較することができます。比較は1枚でも多いほうが有利になります。
車を高く売る方法は「一番高く売れるお店を探す」に尽きます。
買取店によって欲しい車が異なるため、同じ車の査定でも平均で13万円以上の差がでると言われています。
ただ正直なところ、一括査定は手間がかかるので、全ての人にお勧めはできません。時間は有意義ですからね。
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