エンジンオイルの種類と交換方法
「エンジンオイルは値段が高いほど高性能」という考えが広まっており、値段でエンジンオイルを選ぶ方も多くいます。
エンジンオイルで大切なのは、車種ごとに指定の推奨されたオイル質(粘度・耐熱性)を選ぶことです。
間違った質を選ぶと燃費が悪化したり逆効果を招くことになります。
エンジンオイルの種類と交換方法をご紹介します。
エンジンオイルの作用
エンジンオイルの作用をまとめると次の5つになります。
- エンジン内部の金属摩耗防止し潤滑させる
- エンジン内部の熱を吸収して冷却する
- オイルでピストンとシリンダーを密閉し点火時のガス漏れを防止
- 燃焼したときに出るススなどを吸収し洗浄する
- エンジン内部の錆付きを防ぐ
エンジンオイルはエンジン内部に潤滑するオイルです。
エンジンオイルの役割も幅広く、金属摩耗を防止することや冷却、防錆、洗浄など多岐におよびます。
エンジンオイルの種類
エンジンオイルは車のタイプや性能によって選ぶ質が異なります。質とは、粘度(硬さ・やわらかさ)と耐熱性です。
粘度と耐熱性は数字で記載されています。例えば「0W-30」と記載があれば、粘度は「0」で耐熱性は「30」になります。
粘度は数値が低いほどやわらかく、高いほど硬くなります。「0」の場合は限りなく”やわらかい”ことを表しています。耐熱性も同じく数値が高いほど耐熱性が高いことを意味します。
粘度はやわからいほどエンジンの始動性がよく燃費が向上するためハイブリッドなどエコカーに広く利用されています。
一方で耐熱性は、熱が発生しやすいターボエンジンなどに使われています。
車のタイプ別で見ると、推奨のオイルは次の表の通りになります。
車のタイプ | 推奨オイル |
---|---|
コンパクトカー | 0W-20 |
ハイブリッドカー | 0W-20 |
ミニバン | 0W-20~5W-50 |
スポーツカー | 5W-40~15W-50 |
輸入車 | 5W-40~10W-40 |
エンジオイルは、精製方法や配合添加剤の種類や量などにより価格もピンからキリまであります。
価格高いから良いということではありませんが、どの粘度と耐熱性を選ぶかによってエンジンが十分な性能を発揮できないことがあります。
オイルの種類は自動車メーカー推奨のものを使うことが大切です。
もしわからない場合は取扱説明書を見るか、ディーラーなどに問い合わせしてみましょう。
交換時期
エンジンオイルの交換時期は、一般的に走行距離5,000km毎といわれています。
夏季、冬季のボーナスが出るタイミングなど、覚えやすいサイクルで定期的に交換をすることが大切です。
車をまったく乗らない場合、エンジンオイルは交換しなくて良いかというとそうでもありません。
エンジオイルも経年劣化で酸化するため、十分な性能を発揮できなくなってしまいます。少なくとも1年に1回は交換したいところです。
近年は軽自動車にターボエンジンを装備する車も増えてきました。ターボエンジンは交換のサイクルが短いので注意が必要です。
ターボエンジン搭載の軽自動車は、特にオイルの量が少ないためサイクルが短い傾向にあります。平均で2,500km~3,000km程度になります。
加えてエンジンオイルの品質を上げるためにフィルターの交換が必要になります。走行数に応じて定期的に交換しましょう。
フィルターのタイプ | 交換目安 |
---|---|
オイルフィルター | 10,000kmに一回 |
エアフィルター | 30,000㎞から40,000㎞に一回 |
エンジンオイルの交換方法
エンジンオイルの交換は、エンジン下部にあるドレンボルト(廃液口)から抜く方法と、上部のオイルレベルゲージから管を差し込んで吸い上げる方法があります。
吸い上げは専門の機材が必要になるため、DIYで交換するときはドレインボルトから抜く方法が一般的です。
大切なのは古いエンジンオイルを全て抜き取ることです。
また廃油の処理も大変ですのでカーショップなどで交換を依頼したほうが手間もなく綺麗に抜き取ることができるのでお勧めです。