車のエアコンがカビ臭い！カビを除去する方法

車のエアコンを久しぶりに付けるとすっぱい臭いに悩まされていませんか？

エアコンからの臭いの原因はカビです。カビを吸い込みすぎると体にも良くないので早めに除去対策をすることが大切です。

すっぱい臭いの原因はカビ

エアコンを使用すると結露がでます。この結露（水分）が乾燥しないで残ってしまうとカビが発生してしまいます。

カビは一定の温度と水、そして餌になるチリゴミがあれば繁殖してしまうため、エアコン内部は発生しやすい環境だといえます。

カビは臭いも気になりますが、最も深刻なのは健康被害です。ぜんそくや気管支炎など病気につながりかねないので注意が必要です。

カビの発生源はエバポレータ

カビが発生するのはエアコン口の奥にあるエバポレーターという部品の隙間です。

エバポレーターは、空気を冷やす（クーラー）ときに内部にエアコンガスを通し気化熱を利用し冷却を行う装置です。クーラーを付けていると結露が出ますが、その結露がエバポレーターで発生した水です。

冷却するときに大量の空気を気化させているため、その分大量の水がでるのです。

本来ですと水は熱で蒸発してしまいますが、エバポレーターにゴミや埃が不着していると水も吸収されて残ってしまいます。この残った水がカビに成長していくのです。

カビの対処方法

カビの臭いを消すために車用の芳香剤が市販されていますが、芳香剤は臭いを隠しているだけで根本的なカビの除去はできません。

除菌ができる消臭剤はある程度効果がありますが、エバポレーターはエアコン口からずっと奥にあるためスプレーでは届きません。

また、エバポレーター自体が複雑な構造をしているため隙間にカビが発生するので除去が難しいのが悩ましいところです。

有効な応急処置

応急処置として有効なのは、エアコンをオフにした状態で温度と風量を最大にして運転させて湿気を飛ばす方法です。運転させている時は窓を開けて排気し３分～１０分程度行うと有効です。

エバポレーターに付着した湿気が取り除かれ乾燥することでカビの発生を抑えることができます。また熱によりカビの胞子を死滅させることができるので有効な方法です。

応急処置で臭いが取れない時は洗浄が必要

上記の応急処置を試しても臭いが取れない時は、エバポレーターに大量のカビが発生している、あるいは乾燥しにくい個所に入り込んでいることが考えられます。

この場合は車内から取り除く手立てがないため、物理的にエバポレーターを洗浄する必要があります。

理想はエバポレーターを取り外して分解洗浄することですが、工賃が高くおよそ１０万円前後の費用がかかります。

オートバックスなどのカーショップで行っているのはエバポレーターに洗浄剤をかける簡易方法です。費用は5,000円前後と安く済みますが、完全に除去することはできません。ある程度の臭いを我慢し定期的な洗浄の依頼すると良いでしょう。

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