下取りより買取の方が高く売れる理由
引っ越しや転勤、欲しい車種の車が発売された時など、これまで乗り続けた愛車を手放すタイミングは車ユーザにとって必ず訪れる節目です。
車の売り方や交渉の仕方次第で愛車の査定価格は数十万円の価格差がでることもあります。
車を売る方法は「買取」と「下取り」の2種類がある
下取りとは?
主に新車を販売するディーラーが新車へ乗り換えることを条件に、新車の価格から今乗っている車(中古車)の価格を差し引くことを下取りといいます。
下取りされる車は、ディーラーが中古車とて転売、あるいは自社販売することを前提としていません。例え車に傷があったり故障者や事故車であっても、一定の基準で下取りをしてくれるのが下取りです。
また、下取りは、通常新車が納車されたタイミングで車を交換するので、納車まで代車などを用意しなくても大丈夫。手続きなどもディーラーが行ってくれるため面倒な手続きを省くことができます。
買取とは?
買取とは、中古車を専門に買取っている業者が、現金で車を売りたい方から買い取ることをいいます。
買収専門業者で有名な大手会社は「ガリバー」や「T-UP」など。四六時中CMを流しているので見たことがある方も多いかとおもいます。
買取専門会社が世間で知られるようになったのは実はここ10年前のことです。それまでは車を売ると言えば「下取り」しか選択肢はありませんでした。
買取がここ数年で飛躍的に伸びてきたのは、買取のほうが下取りよりもお得(高値で売れる=お得)の裏付けといえるでしょう。
次の7項目に該当する場合「買取」がお勧め
- できるだけ愛車を高く売りたい。
- 時間をかけてでも高値でうれるのであれば良い
- ディーラーの下取り価格に納得いかない!
- 年式や走行距離がオーバーしているけど1円でも値がつけばうれしい
- 事故歴があり廃車料金を払ってにしなくてはいけないと思っている。
- 無料ならダメもとで一度査定してみたい。
- 少しでも高値で売れるならそのお金で新しい車のオプションを買いたい
次の6項目に該当する場合、「下取り」がお勧め
- 査定価格の比較検討するために、数社の買取専門業者と交渉するのは面倒!
- 仕事が忙しくて査定をしている時間が無い!
- お金より時間を大切にしたい
- お金より時間を大切にしたい
- 休日が休みたいので査定に時間を取られたくない!
- いつもりようしているディーラとの付き合いを重視したい。
どうて「買取」のほうが高値で売れるのか?
手続きの手間などを考慮しなければ、下取りより買取のほうが高値になる傾向にあります。
同じ中古車なのに、どうして下取りと買取で価格が違ってくるのでしょうか?
それは下取りには各自動車販売会社が独自で用意する「下取り基本価格表」を参考にし、買取業者は「オークション市場の相場」を基準に車を査定しているためです。
買取の場合、基本的には売り先(市場)が確定しているからです。「下取り基本価格表」は中古車市場の相場と連動しておらず、車の傷や状態を加味して各ディーラ独自裁量で価格を決めています。
価格を決める際、あくまで新車を購入することを前提に価格を決めており、実は新車の値引き分との兼ね合いで曖昧さをもたせております。一方回収業者の「オークション市場の相場」はあくまで市場の需要と供給のバランスを見て価格を決めているため、査定価格に大きなブレはなく適正な価格が付けられます。
新車の値引きとの駆け引きもあり、一概にディーラーの下取りは安値と言い切れませんが、市場の相場をもとに査定した買取のほうが多くのケースにおいて下取りより高値になることが多い傾向にあります。