修復歴車とは？　

カーセンサーやGoo-netで中古車を調べると、「修復歴あり」、「修復歴なし」と記載れた項目があります。

車種と年式、グレードが同じ車を比較していると、「修復歴なし」の車より「修復歴あり」の車の方が数万～数十万ほど安く売られていることが分かります。

＜参考：カーセンサー＞

そもそも「修復歴」とはどんな状態の車？

修復歴の基準は、車の査定で利用する中古車査定基準をもとに定義されています。

交通事故やその他の災害により、自動車の骨格等に欠陥を生じたもの、
またはその修復歴のあるもの

＜出展元：一般財団法人 日本自動車査定協会＞

骨組を修理あるいは交換した車を「修復歴あり」となります。

骨格については後ほど説明をしますが、走行に影響のない損傷は修復歴に影響はありません。
「修復歴あり」と査定された車は、走行に問題がある状態になります。

一般的に交通事故で破損したことのある車を「事故車」と呼んでいますが、車業界では事故車も修復歴に含まれます。

自動車の骨格とは？

車のフレームは、事故など外部の衝撃を吸収し、内部へ伝わりにくくするよう安全設計されています。フレームは字のごとく骨格の「骨」なので、一度衝撃を受けて破損してしまうと、車体のバランスが崩れてしまいます。

バランスが崩れると車がまっすぐに走らなかったり、再度事故があった時に衝撃を完全に吸収できない場合があります。

骨格は一度破損すると、部分的には交換などできたとしても完全に元の状態に戻すのはほぼ不可能となるため、査定に大きく影響を及ぼすポイントになります。

プロによる修復歴の見分け方

骨格のうち、次のいずれかの部位が破損している、または修復歴がある場合に「修復歴あり」と判断されます。

(1) フレーム（サイドメンバー）、(2) クロスメンバー、(3) インサイドパネル、(4) ピラー、(5) ダッシュパネル、(6) ルーフパネル、(7) フロア、(8) トランクフロア、(9) ラジエータコアサポート

修復歴を隠し通すことができるか？

査定の時に「修復歴あり」と判断されると、大幅なマイナス査定となります。修復歴があるにも関わらず、申告しないでいると隠し通すことがでるか。同じ境遇の方ですと一瞬でも魔が差すことがあるとおもいます。

結論から言うと、まず隠しとおすことは難しいといえます。骨格が破損してしまうような修復の傷を完全に除去することは難しいからです。

また、万が一隠し通したとしても後々バレた場合に瑕疵（かし）責任を問われる可能性があります。瑕疵責任とは、売主が隠したことにより買主が被った損害を請求されることです。事が重大になってしまうと後の祭りですので、正直に申告したほうが無難です。

修理費が高い場合は乗り換えも検討する

年式が高い車や走行距離が多い車は故障する確率が高くなります。修理費が高いと直すべきか悩みますよね…。

修理して乗り続けるのはコスパも良いですが、場合によっては売却して乗り換えたほうがお得なことも。

中古車は年式が1日でも低ければ低いほど査定に有利な傾向があります。少しでも「売りろうかな…」とおもったら、無料の一括査定の申込みも視野に入れましょう。

もし満足のいく査定額でなくても無理して売る必要はありませんしね。何より無料なので試してみる価値があります。