廃車をディーラーへ下取りに出すと損をする理由
自動車ディーラーで廃車(永久抹消)を引き取ってもらうことができます。
ディーラーへ廃車を依頼するのは、メリットもあればデメリットもあります。
ポイントを押さえて納得のいく交渉をしましょう。
ディーラーで廃車にするメリット・デメリット
メリット
- 廃車手続きを全てお任せで楽ができる
- 新車へ乗り換えを条件に好条件で廃車を下取り
- 納車まで廃車にする車を乗り続けられる
デメリット
- 廃車手続きの手数料が高い
- 下取りを好条件にする代わりに新車の値引額を減らされる
- 廃車の還付金が戻ってこないことがある
ディーラーは車を売るのが商売
ディーラーは車を売るのが商売なので、廃車の下取りは積極的ではありません。
ディーラーが下取りした廃車は、解体業者などへ転売するのが一般的です。別の業者へ転売するため、中間マージンが発生します。
そのため、廃車にかかるコストが高くなる傾向にあります。
ディーラーが廃車下取り額を高くする理由
新車を購入するときは、例え事故車であっても下取り価格を高く設定してくれます。
これは廃車にする車に破格な好条件を出すことで、ディーラーに対して「好感」と「恩義」を抱いてもらう心理作戦です。
「廃車は本来ですと⚪︎⚪︎万円の手数料を請求するのですが、新車を購入してもらえるなら特別に10万円で下取ります!」
ディーラーからこのように言われると、「好感」と「恩義」を感じませんか?
好感と恩義を感じてもらえれば、高い確率で新車を購入してもらえることを熟知しているのです。
ディーラーは心理作戦のプロ
では廃車を10万円で下取ることで、10万円分をディーラーが負担してくれるのかといえばそうではありません。
10万円分は新車の値引額を減らすことで調整しているのです。
新車はディーラーの裁量で決められる値引き額が設定されています。例えば最大値引き額が30万円だとすると、10万円は廃車下取として20万円を新車の値引き額とする具合です。
人間の潜在的な心理として、「廃車下取りが0円で新車値引きが30万円」よりも、「廃車下取りが10万円で新車値引きが20万円」の方がありがたく感じてしまうのです。
結局は同じ30万円の値引きですが、「好感」と「恩義」を感じてしまうのです。
還付金がうやむやになることもある
廃車にする車の車検が1か月以上残っている場合は、自動車重量税が還付されます。また、廃車する月が2月以前だと自動車税が還付されます。
自分で廃車の手続きをすると、還付金を受け取ることができますが、ディーラーで廃車にすると還付されないことがあります。
手続き上は廃車の申請をする前に「譲渡」の手続きを行うため、譲渡(お客→ディーラー)後は還付金の受取る権利はディーラーになるためです。
還付金はディーラーの儲けになります。儲けを見込んで値引き額を上乗せする場合もあります。
これも「好感」と「恩義」を買わせるためであり、本来は自分が受け取るはずの還付金なのです。
ディーラーで廃車にするときは、還付金について確認しておきましょう。
廃車の手続きは廃車専門店がおススメ
ディーラーでの廃車はメリットとデメリットがあります。
もし多少手間がかかっても、新車を安く買い廃車を高く(0円以上)手放したいのならばディーラーはお勧めしません。
ディーラーでは新車の値引き交渉のみ行いましょう。廃車の話が入ると、値引き額がうやむやにされてしまいますので注意が必要です。
手間をかけず無料で廃車する方法
自分で廃車の手続きをすべて行うと手数料負担を減らすことができますが、とても手間と労力がかかります。
お勧めは廃車引き取りを専門にするお店に依頼するとことです。
専門店に依頼すると手続き・搬送・スクラップ費用を無料で対応してくれます。
さらに自動車税・重量税・自賠責保険の3つを返金してくれるのが有難いです。
廃車専門店で有名なのは「カーネクスト」ですね。24時間年中無休で対応してくれるようです。
買取専門店に売ることも考える
「走行距離が10万キロオーバーの車」や「年式が10年以上古い車」は廃車にするものだと思い込んでる人も多いですよね。
廃車にするくらいボロボロな車であっても、耐久性のある日本車は東南アジアや中東で人気があるのをご存じでしょうか?
例えボロボロの車であっても走行できるのであれば無料どころか買取してくれる可能性が高くなります。
私も廃車にしようと思っていた10年落ちの日産ティーダを15万円で売ることができました。
買取専門店は全国に数多くあります。 無料の一括査定に申し込むと近所の買取店を最大10社から選ぶことができるのでお勧めです。
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