スズキの燃費不正から検証。企業ブランドが車の価値を左右する
5月18日に、スズキが販売する軽自動車の燃費性能のデータに不正があったとの報道がありました。
スズキは18日、販売中の軽自動車など全16車種で、国の規定と異なる方法で燃費のもとになるデータを測定していた、と発表した。不正な測定をしていたのは2010年ごろからで、対象は210万台超にのぼる。
出典:朝日新聞
この報道の前月には、三菱自動車が燃費性能のデータ不正がありました。芋づる式で各社の不正が明るみになりつつあります。
燃費性能は新車販売に影響する
原油価格の高騰や環境意識の変化により、近年はハイブリットカーをはじめとする燃費性能の高い車が人気を集めています。
参考:自動車販売連合協会
例えば上の表は、2016年1月の新車販売ランキングです。デミオやセレナといったファミリーカーのランクインもありますが、多くは燃費性能が高いことがウリの車種ばかりです。
燃費性能の良し悪しで自動車販売に大きな影響を及ぼしていると言えるでしょう。各社社運をかけて燃費の向上に努めています。
信頼が揺らぐ燃費性能
2009年以前は「10・15モード」と呼ばれる燃費テストの方式が採用されていました。この方式は実燃費と大きな差がある問題があり、2009年以降は「JC08モード」と呼ばれる燃費テストが採用されました。
しかし今回、三菱自動車とスズキの不正が発覚したことで燃費性能に対する信頼が揺らぐことは避けられないでしょう。
不正の対処次第で車の価値が変わる
三菱自動車とスズキの不正が発覚したことで、新車販売の影響にも影響がでることが予想されます。
新車販売が振るわないと大幅な値引きで販売されます。比例して中古車市場の相場にも影響がでてきます。
三菱自動車は不正が発覚してから10%~15%価格が下落しました。今後はスズキの車種も同様に下落することも予想されますが、現状では大幅な下落は見られません。
これは両社同じ不正であっても、三菱自動車とスズキに対する評価の違いによるものと推測されます。
三菱自動車の場合は過去にも不正を働いた経緯があり今回が初めてではありません。今回の不正は一度ついた負のイメージに輪をかけるような形でブランドを損ねたことが大きな原因です。
一方、スズキの場合は不正は不正でも意図的ではないという世論が周知されています。世論がスズキに対して「大目に見てる」ため、大きな打撃を受けずに済んでいると推測されます。
同じ不正でも打撃を受けるメーカーとそうでないメーカーが存在する実例かもしれません。
違いは両社が長年気づいてきた企業ブランド(信頼)と不正発覚後の行動が大きな違いを生み出しているのでしょう。
人気がなくなった車を高く売る方法
三菱自動車のように、不正が原因で価値が大幅に下落するケースが増えています。
車は年式が古くなればなるほど価値(価格)が下落します。下落は上の表のように年数に応じて右肩下がりに下がるのが一般的です。
人気車種と不人気車種の違いは、下落する下がり方に違いがあるだけでどちらも下がることに変わりはありません。
ただし自動車メーカーの不正が明るみになるなど、ブランドを大きく損ねたときは一層の下落が避けられないでしょう。
車を高く売るには、不正が出る前に売るのが一番ですが災害と同様、予想することが困難です。
年式による下落率を考えると、売りたいと思ったら1日でも早く売ることが大切と言えるでしょう。
また、買取査定を複数社に依頼することで高い査定額を出してくれるお店を探すことが大切です。
複数社に買取価格を競わせることで、査定額を吊り上げることも期待できます。
車を高く売る方法は「一番高く売れるお店を探す」に尽きます。
買取店によって欲しい車が異なるため、同じ車の査定でも平均で13万円以上の差がでると言われています。
ただ正直なところ、一括査定は手間がかかるので、全ての人にお勧めはできません。時間は有意義ですからね。
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ただし、全て丸投げ代行で楽な分、一括査定より高く売れません。
それでもディーラーへ下取りするより確実に高値で売ることができます。