雪でタイヤがスタック(スリップ)した!7つの対処方法
雪でタイヤがスリップ(スタック)してしまうと、「どうしよう〜」と焦りますよね。
スリップして動けない時は、無理やりアクセルを踏みタイヤを空転させてはいけません。
空転させると、かえってタイヤが埋まってしまい、抜け出せなくなります。
このページでは、スリップして抜け出せない時の対処方法をご紹介します。
スリップから抜け出す7つの方法
スリップして抜け出せない時の対処方法です。1から順番に試してみてください。
1.雪を踏み固める
新雪に埋もれたり、雪山に突っ込んでしまいスリップ(スタック)したときは、雪を踏み固めてみましょう。
まずは前進とバックを小刻みに繰り返し、タイヤ前後の雪を踏み固めます。
焦ってアクセルを踏むと、タイヤがスリップしてしまいます。
ジンワリ・・・と踏むのがコツです。「ふりこ」のように前進・バックを繰り返してみましょう。
2.雪を取り除く
踏み固めてもスリップしてしまい抜け出せない時は、周りの雪をとり除きます。
タイヤ回りの雪はもちろん、サスペンションやマフラー、バンパーなど、走行に抵抗となる雪を極力なくすことが重要です。
雪を取り除くには「スコップ」があると便利です。
ですが、手元にない場合が多いですよね。そんな手足を使って取り除く必要があるので・・・濡れる覚悟は必至です。
3.車を押してもらう
周囲に協力してくれる大人がいるようであれば、車を押してもらいましょう。
けん引ロープと引っ張ってくれる車がいると心強いですが、人力で押しても効果的です。
押してもらう場合、雪の抵抗をできるだけ減らせば楽に動かせるようになります。
車の床下やマフラー、サスペンションなどが雪の上にある場合は、押す前に取り除いておきましょう。
4.スノーヘルパーを使う
スノーヘルパーとは、緊急脱出用の樹脂製板のことです。スノーヘルパーをタイヤの接地面に置くことでグリップ(滑らない)することができます。
スノーヘルパーは価格も安いので、スキーなどで雪道を走行する人は1セットあると便利ですね。
持っていない時は周囲で貸してくれる人やお店を探してみましょう。
スノーヘルパーを他のもので代用することもできます。フロアマットやバスタオルなどの布が役に立ちます。
なお、スノーヘルパーを使って勢いよくアクセルを踏むと、急発進することがあり大変危険です。
使用する際は、周囲を確認しながらゆっくりとアクセルを踏みましょう。
5.砂を利用する
豪雪地帯や滑りやすい路面に「滑り止め用砂」が入った砂箱が設置してあります。
この砂は名前の通り、路面にまくことでグリップ力が増加し滑りにくくする効果があります。
砂は路面だけでなく、スリップした場所でも利用することができるので、周囲に砂箱があるときはぜひ活用しましょう。
6.タイヤの空気圧を下げる
タイヤの空気圧を下げることで、タイヤのグリップ力を増加させることができます。
空気圧を下げるには、エアバルブのキャップを外しロッド(真ん中にある棒)を押します。
ロッドが硬くて押せない時は、工具や木の棒などで押してみましょう。
空気圧を抜くとグリップ力が増大しますが、タイヤの面圧が下がります。
面圧が下がると、アイスバーンや圧雪された路面でグリップ力が下がるデメリットがあります。
また、適正でない空気圧で走行を続けるとタイヤに負荷がかかりバーストの原因にもなります。
空気圧を下げる方法は一時的な応急処置とし、長距離走行は避けましょう。
7.ロードサービスを利用する
上記1~6を試してもスリップから抜け出せない時は、ロードサービスを呼ぶ必要があります。
ロードサービスは「自動車保険」あるいは「JAF」のいづれかを利用することになります。
自動車保険
自動車保険で無料のロードサービスが付いています。
ただし路面の脱輪は無料対応でも、雪によるスタックは対象外となる会社が少なくありません。
無料サービスしている会社でも「タイヤチェーンを装備している」など条件を満たす必要がある場合があります。
詳細は加入する保険会社に問い合わせてみましょう。
JAF
JAFは民間のロードサービスです。会員であれば無料で利用することができますが、一般の人も料金を支払うことで救援に呼ぶことができます。
JAFは全国24時間対応してくれるので安心ですね。
電話:0570-00-8139(24時間年中無休)
なお、非会員の場合の料金の目安は以下の通りです。
内容 | 料金 |
---|---|
一般道 | 11,950円 |
高速道路(PA・SA内) | 14.940 円 |
高速道路(PA・SA外) | 21,100円 |
料金は、基本料と作業料の合計になります。スタックの状況により料金が変動する場合があります。また、夜間対応(20時~8時)や高速道路などは別途費用がかかります。