エンジンルームから「カタカタ」異音が出る６つの原因と対処法

エンジンルームから「カタカタ」と音や振動が聞こえますか？

カタカタ音が消えない場合や、振動がひどい場合は・・・故障につながることもあるので注意が必要です。

このページでは、エンジンルームから「カタカタ」「ガタガタ」音が鳴る原因と対処方法をご紹介します。

 

１．エンジンマウントの振動

シフトがパーキング「P」やニュートラル「N」に入っている時は音はしない。だけどドライブ「D」に入れたときにカタカタ音が聞こえる場合は…エンジンマウントの振動が考えられます。

エンジンマウントとは？

エンジンマウントは、車両とエンジンをつなぐ部品です。

エンジンを支えているだけでなく、エンジンや地面から伝わる振動を吸収し車内に伝わるのを抑制する役目も担っています。

このエンジンマウントが劣化してしまうと、振動を十分に吸収できないためカタカタと振動を感じてしまうことがあります。

エンジンマウントの修理は、新品と交換することで解決します。車種に異なりますが、およそ2万円～4万円の交換費用になります。

車は常に振動している

エンジンマウントで吸収しきれない振動が原因で音なりが発生しますが、そもそもエンジンが掛かっている状態は常に振動しています。

特にエンジンを始動した直後は温めるために回転が高くなっており、振動が伝わりやすくなります。

シフトがパーキング「ｐ」やニュートラル「N」の状態では、空転している状態なので振動が伝わりにくいですよね。

ドライブ「D」や後進「R」は回転を押さえつけている状態なので、より振動が伝わりやすくなります。

いずれにしてもエンジンマウントに原因がある場合は、故障につながる事態ではないので安心してください。

２．寒冷地によるブッシュの収縮

参考：モノタロウ

ブッシュとは、エンジンやステアリングなどへの振動やねじれを吸収するためのゴム部品です。

ブッシュはエンジンマウントと似たような役目を担っているので、ブッシュが振動を吸収しきれずにカタカタ音が出ることがあります。

よくあるのは、寒冷地などでブッシュが収縮しているケース。寒さで収縮している場合は、しばらく走行を続けると音が消えます。

音が消えない場合は、ブッシュが劣化していることも考えられます。ブッシュは全体ではバランスを取り機能しているので、1か所だけ劣化するとは考えにくいです。

交換する場合は、バランスを考えて全部交換するのが効果的です。

ただし工賃が高額になるため、交換費用は12万円～20万円程度を覚悟しましょう。

３．ボンネットヒンジの劣化

参考：ジムニー専門ショップ

ボンネットを開閉するためのつなぎ目部品の「ヒンジ」。年式の古い車ほど「ヒンジ」が錆びたり動きが悪くなりますよね。

錆びることで可動部に隙間ができてしまい、エンジンや地面の振動でカタカタ音がでることがあります。

ヒンジから音が出る場合は、市販の「KURE5-56」などの潤滑スプレーを吹きかけると改善するでしょう。

潤滑スプレーでも解消しないときは、ヒンジを交換するしかありません。

ヒンジの交換費用は車種にもよりますが、1万円～2万円程度になります。

スポンサードリンク

４．ファンベルトの劣化

エンジンを始動してから走行しなくてもカタカタ音がする場合は、ファンベルトの劣化も考えられます。

ファンベルトはゴム製品なので使用環境によっては数年で劣化しひび割れや割けてしまうことがあります。

劣化の場合は「キュルキュル」や「ウィーン」という音がでますが、割けている場合は他の部品に当たり「カタカタ音」がでます。

ファンベルトが破損した理由で異音が発生しているときは、ファンベルトを新品に交換することで解決します。

ファンベルトの交換費用は、工賃込みで1万円～1.5万円程度が目安です。

 

５．プーリーの破損・劣化

プーリーはパワーステアリングやエアコンプレッサーなどに用いられる、ファンベルト用の車輪です。

プーリーはファンベルトの張りすぎなどで破損することがよくあります。また、5万キロ・5年で経年劣化する部品です。

プーリーが破損すると、カタカタ音やカラカラ音がします。

プーリーの破損は新品に交換することで解消します。費用は1か所につき工賃込みで1万円程度です。

⇒エンジンルームから「カラカラ」異音が出る5つの原因と対処方法

６．タイミングチェーンの劣化

エンジンの内部のピストン運動を「回転」する力に換えることで車は駆動しています。

この回転する力に変える軸になるのがタイミングチェーンです。

（最近では金属のチェーンではなくゴムベルトの車種も多い）

金属チェーンは耐久性があるため、廃車まで1度も交換しなくても大丈夫です。

ただし、エンジンオイルの管理が行き届いていないと負荷がかかりチェーンが伸びてしまうことがあります。

チェーンが伸びてしまうと金属摩擦によるカタカタ音が出てしまうことがあります。

チェーンが伸びている状態はエンジンにも負荷がかかっているため最悪エンジンが破損するトラブルにつながってしまいます。

早めに修理したほうが良いでしょう。

ただし修理が難しいため、費用が高額になることは避けられません。

車種にもよりますが、工賃込みで10万円～20万円は必要になるでしょう。

修理費が高い場合は乗り換えも検討する

年式が高い車や走行距離が多い車は故障する確率が高くなります。修理費が高いと直すべきか悩みますよね…。

修理して乗り続けるのはコスパも良いですが、場合によっては売却して乗り換えたほうがお得なことも。

中古車は年式が1日でも低ければ低いほど査定に有利な傾向があります。少しでも「売りろうかな…」とおもったら、無料の一括査定の申込みも視野に入れましょう。

もし満足のいく査定額でなくても無理して売る必要はありませんしね。何より無料なので試してみる価値があります。