車の買取会社は「買取」でどれほど利益があるか？

愛車を売るときにお世話になる「車の買取専門会社」みなさんは彼らが愛車を買取して、その後どれくらいの
利益を得ているかご存じだろうか？

そもそも買取された車はその後どうなるのかご存じだろうか？買取された車の「その後」を知ることで、中古車市場の全容が明らかになります。

買い取られた車は「オークション」に出品される。

オークションとは、ヤフーオークションといった個人売買のことではなく、中古車を取り扱う業者のためのオークション。正式名称はオートオークション（AA)と呼ばれ、全国規模で定期的にオークション会場にて出品され取引されています。

中古車専門店で買い取られたほとんどの車はこのオートオークションに出品されます。

オートオークション会場　<出展：Auto Trust>

オークションで取引された車は中古車販売店で売られる。

オートオークションで取引されたすべての車は、全国にある中古車販売店で店頭に展示され、あるいはカーセンサーなどネット上で掲載されて販売されます。

つまり買取された車は、最終的に中古車として販売されるということだ。中古車として販売できない事故車などの例外はあるとしても、ほぼ間違いなく国内外で販売されて、新しいオーナーのもとへ行くことになる。

つまり販売されるまでに、「買取専門会社」→「オートオークション」→「中古車販売店」の３つの業者が関わっているということだ。

車の買取会社は査定でどれほど利益があるか？

それで本題だが、車を査定してくれる買取専門会社にどれほどの利益があるか？

利益とは、「販売する価格」から「買取価格」を差し引いた部分になる。つまり、買取専門会社はから見て「販売する価格」とはオートオークションに当たるわけだ。

買取専門会社は査定の時に、オートオークションでいくらで売れるかを把握した上で、査定額を決めているのだ。

裏を返せば、オートオークションで販売する価格以上に買取価格がつくわけがないし、仮にそんなことをすれば買取専門会社は赤字である。

実際の利益は1台につき10万円～15万円ほど

10年ほど前は20万円～25万円ほどの利益があった買取専門会社も、市場の競争激化で、多くの利益を稼げなくなっているのが実情だ。

15万円も利益あるならぼろ儲けじゃないの？？

一見そう見えなくもないけど、輸送費やオートオークションに出品するための整備費、査定費などがあるので、その分の経費も負担しなくてはならないのでこの業界で飯を食べていこうとおもうならば、とにかく買取の量をこなさないといけないのが実際のところである。