タイヤの扁平率を低くするメリットとデメリット
扁平率とは?
扁平率の「扁平」は聞きなれない言葉ですが、「平べったい」や「薄い」という意味です。足の裏が平べったいことを「偏平足」といいますが同じ語源です。
タイヤにおける扁平は主にタイヤの大きさを変更しないで、ホイールの径だけを大きくして扁平化(薄く)することを言います。
扁平率とは、タイヤの断面の高さ(H)と幅(W)の比率で計算します。比率が低いほど「扁平率が低いタイヤ」になります。
参考:GOODYEAR
タイヤのサイズ表記に扁平率が明記されています。
例えば「195/65R15」と書かれていれば扁平率は65%、「225/50/R16」であれば50%になります。タイヤの標準的な扁平率は65%前後です。
タイヤの中身は空気が入っているので、扁平率が低いとその分空気の容量が少ないことを意味します。
例えば扁平率60%のタイヤと30%のタイヤを比べると、半分の容量の違いがあるのです。
扁平率を低くするメリットとデメリット
メリット
扁平率を低くする一番の理由はドレスアップ目的のホイールのインチアップにあることは言うまでもありません。
タイヤのインチを変更せずにホイールを大口径にすることができ、かつタイヤの側面を薄くなるので見た目もオシャレになります。
また、タイヤの空気容量が少ないことで、よりダイレクトに動力を地面に伝えることができます。
そのため高速時の安定感が増し、コーナリングの性能も向上するため走行性能を追求することができます。
デメリット
扁平率を低くすることで、タイヤの空気容量が少ないこととタイヤのゴム面が少ないことで走行時の「たわみ」や「しなり」が劣ります。そのため路面の衝撃が伝わりやすくなり乗り心地が悪化してしまいます。
また、扁平率を低くすることでタイヤの幅が広がり走行時の摩擦が増えることと、ホイールのインチアップで重量が増すため燃費が悪化する傾向にあります。
扁平率を下げる時は負荷能力を同等にする
負荷能力(ロードインデックス)は1本のタイヤで支えることのできる最大の負荷能力で車種によって指定されています。
負荷能力が不足した場合、タイヤが負荷に耐えられず破損しバーストしてしまう可能性が高くなるため非常に危険です。
扁平率を下げる際は、ロードインデックスが同等のものを選ぶことが大切です。
タイヤサイズの見方
タイヤに表示されているロードインデックスや偏平率、サイズなどの見方について、ダンロップの動画が見やすく編集されていて大変見やすいです。
参考までにご覧ください。