車内に排気ガスの臭いがしたら注意が必要

走行時やアイドリング時、車内に排気ガスの臭いがしたら排気ガスが漏れている可能性が考えられます。

排気ガスは、ほとんどが水蒸気と二酸化炭素の成分でできていますが、微量ながら一酸化炭素などの有毒物質が混じっています。マフラーに雪などがつまり、排気ガスが社内に充満したことによる一酸化炭素中毒死亡事故が多く発生しています。

車内に排気ガスが充満し続ける状態が続いたときは、無理に走行を続けないでエンジンを止めましょう。

排気ガスの臭いの元をチェックする

排気ガスが車内に入り込む原因は次の2つが考えられます。

• 外気から入り込んでしまった
• マフラーに穴が開いている

外気から入り込んでしまった

車のエアコンには、「外気を導入」と、「車内の空気を循環」の2種類のモードがあります。

外気導入モードをONにすると、文字通り「外気」を車内に取り込みます。そのため、交通量の多い道やトンネルなどを走行した場合に、排気ガスが車内に入り込んでしまうことがあります。

この場合は排気ガスが車内に充満するのが一時的なので、健康上はそれほど問題がないレベルといえます。臭いが不快な時は、内気循環モードに切り替えることで解消します。

マフラーに穴が開いている

排気ガスはエンジンからマフラーを通して外へ排出されます。車から排気ガスが漏れている場合は、マフラーのどこかに穴や亀裂が入っていることが主な原因です。

出典：日本スポーツマフラー協会

排気ガスが漏れている個所の見つけ方

現在の車の主流は前にエンジンを搭載しているタイプなので、車の後ろから排気ガスを放出するためにとても長い構造になっています。

排気ガスは漏れずに一番後ろのメインマフラーまで到達する必要があります。途中で漏れている時は漏れてる個所が黒いススが付くため比較的容易に見つけることができます。

また、部品の緩みなどがあると「カラカラ」と金属音がしますし、排気音も通常より大きくなります。

マフラーに穴が開く主な原因

マフラーに穴が開く理由として主に次の2つがあります。

• 底を損傷したことによる穴開き
• サビによる腐食

底を損傷するケースとして、凸凹路面やや縁石に衝突した場合や、飛石などが考えられます。マフラーに限らずですが、車の底にあるパーツは衝突の度合いにより破損をしてしまうため道路状況によっては注意が必要です。

サビによる腐食は年式が古い車や潮風に当たる車などに多くみられます。車の納車時は塗料や防錆剤（コーティング）が施されていますが、年式や環境によりコーティングの効力が落ちてサビやすくなります。

マフラーは走行時に高温になって酸化しやすくなります。初期の頃は損傷や腐食の症状が小さく排気ガスの漏れが少ない場合でも、想像以上の速さで穴が大きくなってしまいます。そのため初期の段階で穴を発見したときは早めに処置をとることが最善です。

排気漏れがあると車検に通らない

排気ガスの漏れは有害なだけでなく、騒音の原因にもなるため厳しく検査されます。破損や腐食や1個所でも発見されると車検を通すことができなくなります。

マフラーの修理は交換か補修のいずれかになりますが、交換は高額になるため穴を埋める補修が一般的です。補修をすることで車検に通すことができる状態になります。

マフラーの補修費用

穴の大きさとにより修理費が異なりますが、数センチ程度の大きさであれば自分で補修することが可能です。

穴が約１ｃｍ程度であれば「さび落とし→耐熱パテ付け→耐熱塗料の散布」の順で補修します。数センチの穴の場合は、耐熱パテの代わりにアルミテープを使用します。

補修用具はカー用品店などでそろえることができ、約3,000円程度になります。

修理費が高い場合は乗り換えも検討する

年式が高い車や走行距離が多い車は故障する確率が高くなります。修理費が高いと直すべきか悩みますよね…。

修理して乗り続けるのはコスパも良いですが、場合によっては売却して乗り換えたほうがお得なことも。

中古車は年式が1日でも低ければ低いほど査定に有利な傾向があります。少しでも「売りろうかな…」とおもったら、無料の一括査定の申込みも視野に入れましょう。

もし満足のいく査定額でなくても無理して売る必要はありませんしね。何より無料なので試してみる価値があります。