車から「ゴムが焼ける臭い」がしたときの原因と対処法

走行中にゴムが焼ける（焦げる）臭いがしたときは停車し、臭いの場所を見つけることが大切です。

臭いが出ている場所を特定し臭いの元を発見することで、「重症」か「軽症」かの判断ができます。

どうしても特定できず原因が不明な時は、無理に走行してはいけません。一刻も早くディーラーや整備工場へ診断を依頼することをお勧めします。

エンジンオイルの漏れ

エンジンオイルを交換したり継ぎ足しをしたとき、入れすぎが原因で溢れ出てしまうことがあります。

溢れたオイルを綺麗に拭き取らなかった場合、付着したオイルが燃えてしまい臭いを発します。

エンジンから垂れ流れたオイルは、車両の底にあるエキゾーストパイプに付着します。

エキゾーストパイプは走行時に600度と非常に高温になるため、そこでオイルが焦げるケースが多くあります。

出典：日本スポーツマフラー協会

付着したオイルは、燃え尽きれば臭いも自然に消えます。

しかしエキゾーストパイプの部位によっては、なかなか燃え尽きないことがあり、長期に渡って臭いを発してしまうことがあります。

臭いはエンジンルームにも蔓延します。エアコンを稼働したときに外気導入口から社内に臭いも噴射されてしまいます。

長期に渡り臭いが取れない場合は、付着したオイルを、オイルクリーナーで脱脂します。

パーツによっては脱脂ができない場合があります。その時はパーツの交換が必要になります。

オイルが漏れ続けている時は？

付着したオイルを脱脂しても、またオイルが付着し臭いがする時は、まずオイルの量を確認してください。

オイルの減りが極端に激しいときは、エンジオイルがどこからか漏れている可能性があります。漏れている時は、まず漏れの原因を見つけて、修理をする必要があります。

年式が古い車に多くみられのは、エンジンやミッションなどからオイルが漏れてくるケースです。最も多い原因は、シリンダーヘッド付近からの漏れているケースです。

またはオイルパン（エンジンオイルを貯留するカバー）の破損で漏れている等ケースも多くあります。これらのケースは部品の交換で対処できることがほとんどです。

しかし、「オイル下がり」や「オイル上がり」と呼ばれるエンジンそのものの障害が発生した場合は、エンジンのオーバーホールや交換が必要になり、修理費用も高額になってしまいます。

（詳しくは、「エンジンオイルの減りが激しいときは漏れている可能性が高い」の記事も合わせてご参照ください。）

コーティングが気化する臭い

タイヤやブレーキパット、マフラーなどのパーツが新品の場合、パーツに塗料や防錆剤（コーティング）が一時的に施されています。

走行時にこのコーティングが気化することで臭いを発生することがあります。コーティングがすべて気化すれば臭いも消えます。

（詳しくは、「車から「ビニールが焦げる」臭いがしたら注意が必要」の記事も合わせてご参照ください。）

ブレーキの焼け付き

サイドブレーキをかけたまま走行した場合、ブレーキパットやブレーキシューが焼けてゴムが焦げた臭いを発します。

軽微な場合はそのまま走行しても問題がない場合が多いですが、焼き付きの具合によっては交換が必要になります。

修理費が高い場合は乗り換えも検討する

年式が高い車や走行距離が多い車は故障する確率が高くなります。修理費が高いと直すべきか悩みますよね…。

修理して乗り続けるのはコスパも良いですが、場合によっては売却して乗り換えたほうがお得なことも。

中古車は年式が1日でも低ければ低いほど査定に有利な傾向があります。少しでも「売りろうかな…」とおもったら、無料の一括査定の申込みも視野に入れましょう。

もし満足のいく査定額でなくても無理して売る必要はありませんしね。何より無料なので試してみる価値があります。