車のキーが回せない!ハンドルが動かない!そんな時の対処法
エンジンをかけようとした時に次の症状が出た場合、盗難防止のハンドルロック(ステアリングロック)が作動していることが考えられます。
- ・ハンドルが硬くて回せない
- キーが硬くて回せない
ハンドルロックは、一般的にあまり周知されていない機能の一つです。
特に女性や運転初心者ほどにおいて知らない方が多く、外出先で突然のハンドルロックであたふたするケースも…。
ハンドルロックは故障ではなく、防犯上の正常な機能なので安心してください。解除方法をご紹介します。
ハンドルロックの解除方法
ハンドルを左右に動かしながら、キーをまわす
ハンドルはセキュリティロックにより硬くなっていますが、少しだけ左右に動かすことができます。
動かすというより、どちらかというと「揺らす」という表現があってるかもしれません。
キーも硬くロックがかかっていますが、ハンドルを揺らしながら同時にキーもON/OFFを繰り返えすことで、ロックを解除できます。
エンジンのスタート・ストップボタンを押すタイプ(スマートエントリー)の場合は、ハンドルを左右に動かしながら、スイッチを押してください。
ハンドルロックが解除されていない時は、エンジンのスタート・ストップボタンのインジケーターが緑色に点滅します。
解除ではなく逆に作動させる方法
ハンドルロックは任意で作動させることができる機能です。方法はとても簡単です。
エンジンを切った状態で、ハンドルを左右に動かすだけです。動かすと、ハンドルが「カチッ」と音が鳴って動かなくなります。
これでハンドルロックを正常に作動させることができます。
ハンドルロックは、例えば駐車場などで車を止めた後にタイヤの位置を戻そうとして「カチッ」とロックになるケースが多いです。
ハンドルロックの機能を知らない人がいざエンジンをかけようとしたときに解除方法を知らないために、あたふたしてしまうのです。
ハンドルロック機能がある理由
ハンドルロックが存在する理由は、いわずとも「盗難防止」のためにあります。
警視庁の統計によると、車の盗難は2003年に64,233件あったようです。
2003年をピークに徐々に減ってきており、2015年度は7,002件となっています。
ハンドルロックは車の盗難に一役買っていると言えますが、完璧な対策ではないようです。
というのも盗難にあった車の75%はキーが付いていない車だったため、犯罪グループからすればキーが無くてもハンドルロックを解除することが難しいことではないことの裏付けでもあります。
盗難にあう車は人気車種や高級車に多く、プリウス、ハイエース、ランドクルーザーが毎年首位を占めているようです。
盗難防止の対策
盗難や車上荒らしの対策として、イモビライザーやアラームの設置が一般的に広まっています。
イモビライザーはキーの複製が難しく、有効な手口であることは間違いありません。
しかし犯罪グループの研究も日々進んでおり、解除することも不可能ではなくなってきました。
アラームを用いても、有効な手段であることは間違いありませんが、人気車種に限ってはそれでも盗難にあうケースもあるようで、完璧な対策ではないと言えます。
盗難に限って言えば、物理的にハンドルを固定する器具があり、有効な手段です。
いずれにしても100%完璧な防犯対策は、残念ながら存在しません。
防犯対策を2重、3重行うことで、盗難にあう確立を低くすることがもっとも有効な手段だと言えるでしょう。