車のタイヤが偏摩耗する５つの原因

タイヤの編摩耗が発生すると、走行の安定性が悪くなってしまい常に進路を修正しながらハンドルを握る必要がでてきます。

また、編摩耗が原因でタイヤの寿命が短くなるだけでなく、燃費も悪化するため経済的にも早めに改善したいところであります。

タイヤが編摩耗する原因は主に次の5つです。

• 空気圧が不足
• 空気圧が過多
• アライメント不良
• 荷重の超過
• 運転のクセ

原因をひとつずつチェックしていきましょう。

空気圧が不足

空気圧が不足すると、タイヤの両側の溝が摩耗します。

実は編摩耗で最も多いのが空気圧の不足であり、定期的に空気圧のチェックを怠っているのが原因です。

タイヤ内部の空気はタイヤのゴムを浸透して自然と漏れ続けています。

元々内側に空気が浸透しにくいようシートが貼られていますが、それでも酸素の分子のほうが小さいために微量ながら漏れてしまうのです。

空気圧のチェックは1か月に1回行えるとベストですね。

空気圧が過多

空気圧は自然に抜けるため適度に補充する必要がありますが、車種により適正な空気圧が指定されています。

適正値を超えて空気圧を入れた場合、タイヤの中央部分が摩耗します。また、空気圧過多の場合、ドレッド面が傷つきやすくなります。

走行中に傷がつくと傷口から亀裂が入り、その部分に空気圧が一気にかかることでバーストしてしまうことがあります。

思わぬ事故につながりかねませんので注意が必要です。

アライメント不良

タイヤの角度は年数や走行距離などによって少しずつズレが生じてきます。

アライメントは人間で言う骨盤矯正と同じでずれた状態で走っていると運転しづらいだけでなく、燃費も悪化しタイヤが編摩耗します。

キャンバー

正面から車を見たときにタイヤがまっすぐ垂直になっているのが正常な状態です。

内側に傾いて「ハの字」になっている場合はポジティブキャンバーと呼ばれています。反対に外側を向いている場合はネガティブキャンバーと言います。

キャンバーがポジティブの場合、内側のタイヤが摩耗します。ネガティブだと、外側が編摩耗します。

トー角

車を上空から見たときに、進行方向に対してタイヤがまっすぐになっているのが正常です。

この角度を「トー角」と言い、内側を向いていることをトーイン、外側を向いていることをトーアウトと呼びます。

トーインの場合はタイヤの外側が摩耗し、トーアウトの場合は内側が摩耗します。

荷重の超過

適正な荷重を超過して走行をし続けると、タイヤの両側の溝が摩耗します。

これはタイヤの空気圧が荷重に耐えきれないために空気圧不足と同じ症状になってしまうためです。

適正な荷重指数はタイヤに明記されていますが、あくまで指数になるので注意が必要です。

運転のクセ

空気圧やアライメントが適正にもかかわらずタイヤが編摩耗する場合は運転のクセが原因かもしれません。

スピードを出して急ハンドルを常時行っているとタイヤの外側に負荷がかかるため摩耗が早くなります。

また、高いスピードで急ブレーキを踏むと部分的に摩耗してしまいます。

運転のクセに限らず、例えば山間部で峠道を日常的に走行する場合は同様に負荷がかかるので編摩耗する可能性が高くなります。

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