板金塗装歴のある車は買取査定でマイナス評価される可能性が高い
車をぶつけたり事故を起こした時、ボディやパーツが破損します。駆動系に問題が無いレベルであればそのまま走行できますが、格好悪いので破損個所を修復するケースが大半かとおもいます。
修復の方法は大きく2つあります。
一つが傷のついたパーツごと交換する方法です。傷が大きくて交換したほうが安上がりな場合に行います。
もうひとつが、傷が比較的小さいときや、交換ができない部位に傷がついた場合は板金を行う方法です。
板金は主に板金ハンマーと当て板を使用して形を整える作業を指します。形と整えるのにヤスリで表面を削る必要もあり、塗装が必ずついてきます。なので、板金をした場合は塗装も一緒に行われます。
板金塗装歴は査定で必ずバレる
板金は高度な技術を持って施工されたとしても、査定士の目をごまかすことはできないと言われています。
塗装は、月日がたつと必ずムラがでてきます。ムラは光の当たり具合と距離加減で見つけやすくなります。車のボディをいろんな角度で見て、近づいたり離れたりすることで再塗装を見つけ出します。
板金塗装歴の有り無しは、中古車市場で価値が下落するため、査定士も損をしないように最新の注意を払ってチェックしています。
経験歴の浅い査定士や悪天候などの理由が無い限り、ほぼ間違いなく板金塗装歴を見抜くでしょう。
板金塗装が綺麗にできていると減点にならないこともありますが、買取会社の方針によりきりです。板金塗装歴のある車はマイナス査定になる場合が多いと理解しておいたほうが良いでしょう。
板金塗装の査定基準
板金塗装がある場合は修復か所の大きさにより査定がことなります。(小)はカードサイズ~A4サイズ未満、(大)はA4サイズ~1/2未満になります。
※表の数字は査定の評価点数です。1点につき約1,000円減額になります。
部品名 | 板金(小) | 板金(大) | 交換 |
---|---|---|---|
ボンネット | 30 | 50 | 70 |
フロントフェンダ | 30 | 50 | 65 |
フロントドア(4ドア) | 30 | 50 | 80 |
フロントドア(2ドア) | 30 | 50 | 85 |
リヤドア | 30 | 50 | 75 |
リヤフェンダ(4ドア) | 30 | 50 | 130 |
リヤフェンダ(2ドア) | 30 | 50 | 150 |
トランクフード | 30 | 50 | 65 |
バックドア | 30 | 50 | 95 |
ルーフ(乗用車) | 50 | 80 | 145 |
ルーフ(W.V.O) | 50 | 80 | 180 |
ピラー | 15 | 20 | 0 |
ボディサイドシル | 15 | 20 | 80 |
リヤエンドパネル | 15 | 20 | 65 |
板金塗装歴は修復歴ではない
修復歴(事故)と板金塗装歴は査定に大きな違いがあります。修復歴とは、車の走行や安全性に支障がでる可能性のある「骨組み」を損傷した場合に該当します。具体的に次の9か所です。
(4) ピラー、(5) ダッシュパネル、(6) ルーフパネル、(7) フロア、
(8) トランクフロア、(9) ラジエータコアサポート
上の8か所に該当しない部分の修復は、修復歴としてカウントされません。
査定の前に板金塗装をする必要は無い
車を売るときに少しでも評価を上げたい一心で、査定前に板金塗装してきれいにしておくことは決してお得なやり方とは言えません。
板金塗装は高度な技術と作業時間が必要になるため、費用も高めな設定になっています。
また、安い工賃の場合は板金あるいは塗装の工程で作業を省いている場合があり、質の良い仕上がりにはなりません。
自分で板金あるいは塗装した場合も同じく、良い状態に仕上げることは難しいでしょう。
結局のところ、仮に板金塗装したとしても費用分のプラス査定になることはなく、高い確率で板金塗装分のマイナス査定になる可能性があるので、かえって損をしてしまうことになりかねません。
既に板金塗装を施した車は仕方がないですが、わざわざ査定のために行うのは避けましょう。
修理費が高い場合は乗り換えも検討する
年式が高い車や走行距離が多い車は故障する確率が高くなります。修理費が高いと直すべきか悩みますよね…。
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