走行距離が多いとマイナス査定になる

走行距離は、車の状態の良し悪しを確認するときに一番参考にされるポイントです。

最近の車は性能が良いので、よっぽどメンテナンスをサボっていない限り例え走行距離が１０万ｋｍオーバーであっても突発的にトラブルが発生誌調子が悪くなう®ことはまずありません。

それでも走行距離が長くなるにつれてエンジンのタイミングベルトやポンプ類、ホースやフィルターなど消耗品の交換が必要になってきます。

走行距離が長いとマイナス査定になる

走行距離が長いと、査定額が安くなってしまうことは、想像に難しいことではありません。どれくらい査定額が安くなってしまうのかというのは、「車種のクラス」と「年式」によって決まります。

Ⅳクラスの相場

車種のクラスは「特Ｃ～軽」まで、排気量によって８段階にクラス付けされています。

⇒走行距離は査定にどれくらい影響するか？

Ⅳクラスは1,000cc～1,800ccクラスで、オーリス、ヴィッツ、bB、iQ、アクア、キューブ、フリード、シビック、フィット、デミオ、ベリーサ、ファミリアなどの車種のクラスです。

表はⅣクラスの車種が走行距離と年式でいくらの査定額として評価されるかを概算でまとめています。
※実際の査定では金額ベースではなく、点数（○点）で算出されます。１点あたりおよそ1,000円です。

標記に０円と明記された項目があります。０円は査定評価がプラスでもマイナスでもないことを意味しています。

つまり、年間の走行距離がおよそ1万kｍだと、査定額が0円になるということです。
年間の走行距離が1万kmを超えると、距離に応じて査定の減額幅が大きくなるのです。

走行距離が多い車が査定で評価されるためには

冒頭でも書きましたが、よほどメンテナンスさぼってエンジントラブルを起こすなどの理由が無い限り、ほとんどの車は10万kｍを超えてもバンバン走れます。

もちろん走行距離が10万ｋｍや15万kｍなどのタイミグでベルト類やポンプ類など劣化、摩耗してくるので交換が必要になってきますが、交換することで問題なく走行できます。

ただ、残念ながら、いくらメンテナンスを十分に施していたとしても、メンテナンス自体はそれほど査定で評価されません。メンテナンスされていることが当然、という前提で査定評価が行われているからです。

メンテナンスが不十分で、エンジンなどに影響が確認された場合などは、減点されますが、メンテナンスされている場合は加点とはならず、走行距離と年式に応じて査定額が加減点されることになります。

中古車市場では「走行距離」の関心が高く、走行距離が多い車は買い手がつかないのが現状です。買い手がつかないため価格が下落するので、査定評価も下落する構図になっています。

消耗品は交換して売った方が良い？

重複になりますが、メンテナンスされている状態が、いわゆる普通の状態として査定されます。普通の状態は加点でもなく原点でもない「0円」になる、ということです。

消耗品を交換することで、減点を防げる効果がありますが、消耗品を購入、あるいは修理した費用分より高い査定額がでることは難しいです。できるだけメンテナンスをすることは大切なことですが、高額になるメンテナンスは避けて、ありのままの姿で査定に挑むのが最善です。
⇒車を売るとき外装の傷は直した方がお得？！