車の査定評価をなるべく有利もっていく方法とは？

車両の外装の小さな傷やヘコミについて、「タッチペンで塗布したら査定額が上がる？」や「板金したらその費用分は査定額が高くなるの？」という質問がよくあります。

「車を売るとき外装の傷は直した方がお得？！」でご紹介してますが、結論からいうとまったく影響しません。

それどころか、逆に自分で直すことで傷やヘコミが目立つようになってしまい、査定が減額になるケースが多くあります。無理に傷やヘコミを隠さず、ありのままの姿で査定されることが一番の得策です。

査定は、走行距離や外装など、車種ごとの「こうあるべき」という標準の状態と価格をモノサシにして減点を行います。高値にすることは実は難しいけど、減点を少しでも免れることはできます。

減点を免れためには、車がなるべく良い状態と評価してもらうことです。

なるべく良い状態で見てもらうには？

良い状態を評価するのは査定士です。査定士によって減点する点数に差がありますが、良い状態をアピールすることで減点を少なくすることが大切なポイントです。

１．1日でも年式の新しいうちに査定依頼をする

「車の査定価格は日々下落する！」でご紹介してますが、月単位あるいは日単位で査定価格は変化しています。変化は残念ながら上昇することはめったになく、下落する一方です。

車種によっては1か月で20万円～30万円下がるケースもあります。

年式と走行距離は浅いほど査定で高く評価されます。売りたいと思ったときすぐに査定を申し込むことが査定評価を有利に持っていく一番有効な方法と言えます。

２．錆びはタッチアップペイントで塗布しておく

冒頭で傷やヘコミは直さない方が良いと書いたのと相反することではありますが、傷口にある錆であれば同色のタッチアップペイントで塗布することをお勧めします。

塗布することで査定評価が有利になるというより、減点の点数を多少軽減される場合があります。

ただし何度も説明しますが、傷やヘコミを隠したり修復するのはとても難しいことです。うまく修復したつもりでも高い確率で査定士に見破られてしまいます。

錆をタッチアップペイントで塗布するのはあくまで査定士へのイメージアップ戦略とお考えください。

３．付属品は積んでおく

車の購入時に付属していた保証書・点検記録簿・取扱説明書（車両、オーディオなど）・「整備手帳（保証書）」「スペアキー」などは忘れずに準備しておきましょう。

特に純正品の付属品の有り無しは、とても重要なポイントになります。購入したときに付いていた付属品は、日頃から大切に保管して無くさないようにしましょう。

⇒車の査定の重要なチェックポイント（装備・オプションパーツ）

４．洗車をしておく

車の色によって汚れの目立ち方の差がありますが、黒系は目立ちやすいです。

⇒車の色で失敗しない！ボディカラーの選び方

なお、車が綺麗な状態というのは車を売るときの標準的な状態となっているので、洗車をしたからといってプラス査定になることはありません。

ただし、汚すぎると逆に減点になってしまう場合があるので入念な洗車ではなくても汚れは落としておいた方が得策です。

⇒車を売るときに洗車はしたほうが良い？？

５．査定を複数社へ依頼する

査定評価は査定を行う会社によって多少の差があります。まず2，3社の買取会社に相見積もりを依頼することで相場をつかむことができます。

相場をつかむことで「Ａ社は○○万円で買い取ると言ったんですけど・・・」と交渉を有利に持っていくことができます。

あとは交渉を重ねて一番高く買い取ってくれる会社へ売却するだけです。

⇒車を高く売るために大切な５つのポイントと手順