アクセルを踏んでもスムーズに加速しない7つの原因と対処法
アクセルを踏んでも加速しない症状は、非常に危険な状態です。
車種により特有の不具合が発見されてリコールになることもありますが、エンジン系の部品が劣化している場合があります。
加速しない主な7つの原因をご紹介します。
加速しない主な原因と交換費用
1.ATF (オートマチックトランスミッションフルード)の劣化
ATFは、自動変速機(AT)で使用されているフルードです。
俗に「オートマオイル」とも呼ばれています。ATFはエンジンオイルと比べて交換する頻度は少なく、一度も交換をしたことがない人も多いですよね。
ATFはエンジンオイルほど定期的に交換をする必要はありませんが、劣化するとクラッチやギヤの摩耗粉が混ざってしまい酸化が進みます。
劣化が進むと、コントロールバルブが正常に機能しなくなるため、アクセルを踏んでも思うように加速しないことがあります。
ATFの交換時期は車種やメーカにより異なりますが、一般的に4万km~5万km毎が基準です。
交換費用は1万円~2.5万円ほどになります。
2.スパークプラグとプラグコードの不良
アクセルを踏んでもガクンとして思うように加速しない場合は、スパークプラグ(プラグ)やコードが汚れていたり劣化している場合が考えられます。
「アイドリング時にエンジンがブルブル震える」で紹介していますが、プラグが汚れで点火部分に”すす”がかぶっていたり、火花が飛ばなくなるとエンジンの回転数が上がりにくくなります。
そのため、いくらアクセルを踏んでも加速しない症状がでてしまいます。
また、プラグコードが劣化した場合、漏電(リーク)するためにプラグの火花が飛ばなくなってしまいます。
結果としてエンジンの回転数が上がらないため、アクセルを踏んでも加速しない症状がでてしまいます。
プラグもコードも消耗品なので、交換することで症状が改善します。費用はプラグで3千円~2万円、コードの交換で5千円~3万円程度かかります。
燃やすための火花を飛ばしているのがスパークプラグ(以下、プラグ)です。
プラグから火花が飛ばなくなると、エンジンが正常に作動しなくなり回転数が落ちてしまいます。
回転数が落ちると、ブルブルと震える症状が出てしまうのです。
プラグは消耗品で寿命があります。一般的なプラグで約2万km、イリジウムなど長寿命型のプラグで約10万Kmが交換目安とされています。
交換費用は3千円~2万円程度です。
また、スパークプラグに電圧を送るプラグコードも劣化するとリーク(漏電)するため火花が飛ばなくなってしまいます。
プラグコードは10万kmの走行距離が交換の目安です。
3.燃料タンクの不良
錆や結露などが原因で水が入る場合があり、アイドリングが安定しなく加速しづらい症状が発生します。
発生した場合は、除去剤を用いることで解決します。費用は数千円ほどになります。
4.燃料フィルターの不良
フィルターが汚れている場合、正しく機能しないためにゴミが燃料内に入ってしまう可能性があります。
また、交換時の取り付けが間違っている場合も同様に機能しないことがあります。
燃料にゴミがはいると、ポンプやエンジン内部にゴミが溜まり、性能を発揮できなくなります。
ゴミが入った場合は程度により清掃が必要になります。
5.インジェクターの不良
インジェクターまたはキャブレーターは、燃料ポンプから霧状に噴射をする装置です。
インジェクターにが正しく作動していない場合はアイドリングが安定しないために、加速しづらい症状がでます。
障の場合は交換となりますので、1本あたり1万円~3万円ほどの費用がかかります。
6.ターボチャージャーの不良
ターボエンジンの車両に限られますが、エンジンオイルに小さなゴミや異物が混入しベアリングが破損しターボチャージャーが正常に作動せずに加速しないケースがあります。
ターボチャージャーの不具合の主な原因はオイルメンテナンスの不足によるものです。
こまめにオイルとオイルフィルターを交換することが大切ですが、ターボチャージャー本体の破損は交換するしかありません。
本体の交換は車種にもよりますが、工賃込みで10万円〜15万円程度です。
費用を安く抑えるならリビルト品を安価に入手して整備工場へ依頼するのも良いですね。
7.車両そのものの不具合
まれなケースですが、車両そのものの不具合が原因で、アクセルを踏んでも加速しないケースがあります。
例えば日産ティーダ(C11)。筆者が以前乗っていた車ですが、運転中にアクセルを踏んでも加速しないことが度々ありヒヤッとした経験があります。
ティーダは結局リコールの対象になりませんでしたが、同様の報告が国土交通省のサイトにいくつか掲載されておりました。
<出典:国土交通省>
ティーダの場合、CVT(無段変速機)タイプのエンジンを搭載しており、構造上の不具合と思われます。
加速しない原因がわからないときは一度、国土交通省のリコール・不具合情報を調べることをオススメします。
故障の診断はディーラーや整備工場へ
アクセルを踏んでも加速しない場合は、車種によるエコモードの仕様で急加速を制御していることもありますが、エンジン関係の不具合も考える必要があります。
最近の車は電子制御が複雑になっているため、メカに詳しくない一般の人がボンネットをあけてみたところでおそらく原因はわからないことが多いと思います。
ディーラーや整備工場で診断してもらうのが一番手っ取り早い方法ですが、プロも診断機を用い一か所ずつ調べていく人海戦術を行うため時間を要します。
症状が比較的軽微であれば、関連部品の掃除や交換ですみます。
しかし、重症の場合や原因を突き止められない場合は、複数個所の部品交換や、最悪エンジン交換となり費用が高額になる場合もあります。
少しでも車の状態がおかしいなとおもったら、早めに診断するのが最善です。
修理費が高い場合は乗り換えも検討する
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