カーエアコンが臭い! カビが原因
車のエアコン(冷房)を久しぶりに付けると臭うことがあります。この臭いの原因は、カビや細菌などが原因です。
通常はエアコンを出し続けると自然とカビが除去されて臭いも消えてしまいます。
しかし、エアコン内部に水分が残ってしまっている時はカビが繁殖してしまい、臭いが消えなくなることがあります。カビは肺炎などを引き起こす場合があるので注意が必要です。
エアコンの原理
そもそも冷房の原理は車も家庭用のエアコンも同じで、水が蒸発するときに熱を奪う「気化熱」を利用してします。
例えば汗をかいてしばらくすると体が冷えてきます。それは汗(水分)が体の熱を奪い気化しているからです。冷房も同じ原理で動いています。
エアコンにはエバポレーターと呼ばれる熱交換器が付いています。エバポレーター内部を通るエアコンガスが空気中の熱を奪い取り、熱が無くなった冷たい空気を放出しています。
エアコンにカビが付く理由
エアコンの冷房を使用すると、エバポレーターに水分が不着します。この水分は時間とともに気化してしまうのですが、気化しないで水分がエバポレーターについている場合があります。
カビは一定の温度と有機物(エサ)、そして水分の3つがそろっていると繁殖してしまいます。有機物は例えばチリやゴミが一かけらであってもカビのエサになるので、水分さえあればどこでも繁殖すると考えて良いでしょう。
車のエアコンも、内部に水が残っていると、カビが活動をはじめて繁殖してしまいます。
カビの除去の仕方と費用
臭いを消すには、臭いの元になっているカビを除去する必要があります。臭いを隠すために消臭剤を使用する人もいますが、臭いをごまかしているだけで芳香剤の効果が薄れるとまた臭いがするためお勧めできません。
エアコン用のクリーナーも500円~販売しておりますが、表面的にはカビを除去することができますが、エバポレーターを構成する金属部分の造りが複雑なため、完全除去は難しいケースが多くあります。
一番効果があるのは、ディーラーでエアコン洗浄をしてもらうことです。ディーラーはエアコンの構造も熟知していますので、最適な洗浄を行ってくれます。洗浄では耐久性の防カビコーティングが施されるため効果も1年程度を保証しています。DIYであれこれ試すよりも、一番費用対効果が高い結果になるでしょう。費用はおよそ5,000円程度です。
カビを取らないと健康被害になる
臭いも気になるところですが、臭いの元であるカビの除去を怠ると、水分がある限りどんどん繁殖をしつづけます。これを放置していると、送風機にのってカビの胞子を車内にまき散らしてしまいます。
特に体の弱い子供やご年配ほどカビの胞子を吸い込むと、アレルギーや肺炎といった呼吸器系の病気を発症することがあります。健康のあってこその楽しい車ライフです。家族が元気に過ごせるよう、エアコンの洗浄は必ず行いましょう。