車がまっすぐに走らない4つの原因

まっすぐな道を走っているのに、ハンドルが左右どちらかに取られてしまう原因の多くは足回りにあります。

足回りに問題がある場合、放っておいても自然に直ることがありません。自分の意図する方向へハンドルを切れないため思わぬ事故につながる可能性もあります。できるだけ早めに対処しましょう。

まっすぐに走らない４つの原因をご紹介します。

タイヤの空気圧が不均等

出典：JAF

まっすぐに走らない原因で最も多いのが、タイヤの空気圧です。近年はセルフサービスのガソリンスタンドが増えたこともあり、こまめに空気圧を計測する機会も減ってきました。

しかし車の空気は自然と抜けていくものであります。4本あるタイヤはそれぞれ個体差があるため、抜ける量も異なります。タイヤと地面の接地面はハガキ一枚分が正常な状態ですが、抜けてくると接地面が広くなり、それだけ抵抗が大きくなります。

抵抗が大きいほうのタイヤ側にハンドルが取られてしまうことで、まっすぐに走らない原因になってしまうのです。

空気圧は目視でチェックすることは難しいため、ガソリンスタンドやカーショップで点検し充填してもらいましょう。

ブレーキの片効き

タイヤの空気圧が正常にもかかわらず、まっすぐ走らない場合は「ブレーキの片効き」の可能性が考えられます。本来はブレーキが左右均等に効くのに対して片方にしか効かない状態のことです。

ただし最近の車のほとんどは、ブレーキの構造が「右前と左後」と「左前と右後」のX配管になっています。そのためどちらか一方にだけブレーキが効かないことは通常考えられませんがブレーキの効きの8割が前に集中するため、片効きが生じることがまれにあります。

原因は、「ブレーキオイルのエア噛み」や「ブレーキキャリパーの固着」などが考えられます。

ブレーキオイルのエア噛み

ブレーキは油圧で制御されています。油圧を流す系統内に空気が混入すると圧で気泡が発生します。気泡が入っている状態は「エア噛み」と呼ばれ、ブレーキペダルを踏んでも油圧が気泡の圧縮に使われてしまうために効きが悪くなってしまいます。エア噛みは、オイル内の空気を抜くことで解消します。

ブレーキキャリパーの固着

ディスクブレーキの場合、ブレーキパットがディスク（金属の円盤）を挟むことで制動力を得る構造になっています。ブレーキキャリパーは、ブレーキパットを挟むためにピストンで押す働きをしている部品ですが、劣化や汚れにより常に押したままになっている状態（固着）になることがあります。

固着すると常にブレーキが効いた状態になり抵抗がかかるので、まっすぐに走れない原因になります。固着の修理は、オーバーホールが一般的です。

アライメントの狂い

タイヤとホイールはきれいな円ではなく歪みがあるため、調整（アライメント）が必要になります。アライメント狂いがあると、車の重心がずれてバランスが悪くなるため、まっすぐに走らない原因になります。

なお、アライメントの狂いがあると、ハンドルを切るとガタガタ震える「シミー現象」の症状がでることがあります。

タイヤの偏摩耗

参考：ヨコハマタイヤ

「空気圧の不均等」や「ブレーキの片効き」、「アライメントの狂い」の状態で走行を続けると、タイヤの編摩耗が時間とともに生じます。

偏摩耗とは「靴のかた減り」のような現象で、バランスが均等でないために負担のかかるほうのタイヤにストレスがかかりすり減ることです。

初期の段階では気づかない程度の編摩耗であっても、走行距離に比例して偏りがひどくなり、まっすぐに走れない原因となってしまいます。

修理費が高い場合は乗り換えも検討する

年式が高い車や走行距離が多い車は故障する確率が高くなります。修理費が高いと直すべきか悩みますよね…。

修理して乗り続けるのはコスパも良いですが、場合によっては売却して乗り換えたほうがお得なことも。

中古車は年式が1日でも低ければ低いほど査定に有利な傾向があります。少しでも「売りろうかな…」とおもったら、無料の一括査定の申込みも視野に入れましょう。

もし満足のいく査定額でなくても無理して売る必要はありませんしね。何より無料なので試してみる価値があります。