車のエアコンが故障していると買取査定でマイナス評価になる

国産車で初めて車にエアコンが装備されたのは、1957年に発売されたトヨペットのクラウン。

それ以降、エアコンは高級な装備の部類でしたが、現在はほぼすべての車に標準でオートエアコンが搭載される時代になりました。エアコンの普及により、高級装備ではなく標準的な装備として取り扱われるようになりました。

よくある車のエアコン故障ベスト４

便利なエアコンですが、故障もよく発生する装置です。

出典：http://members3.jcom.home.ne.jp/

１．コンプレッサーの故障

急に冷めたい（暖かい）風邪がでなくなったときは、コンプレッサーの故障がよくある事例です。

コンプレッサーは液体（冷媒）を圧縮しガスにする装置です。

正常に稼働している場合、エンジンをかけた状態でエアコンのスイッチをつけるとエンジンルームから「カチッ」と音が聞こえます。音が聞こえないようであれば、コンプレッサーの故障が疑われます。

コンプレッサーの交換、あるいは修理費用は5万円～7万円ほどになります。

２．コンデンサーの故障

コンデンサーはコンプレッサーから届いた高圧の冷媒を外気で冷やす役割をしています。外気で冷やすため、大抵は風が一番当たるボンネットの前に配置されています。

コンデンサーのが壊れたと場合の修理費は4万円～6万円ほどになります。

３．ガス漏れ・つまり

ガス（冷媒）がどこかしらの箇所で漏れている場合や、詰まっている場合、エアコンの効きが悪くなります。

カーショップなどにいくとガスの補充を勧めてくることがありますが、ガスは密閉された空間を流れているため、減ることはありません。

むやみに入れるとガスの圧力が変わり、正常にエアコンが稼働しなくなる可能性もあります。

ガス漏れやつまりは修理しないと直らないため、むやみにガス補充するのはやめましょう。

なお、ガスの補充に必要な費用は4千円～5千円程度になります。

４．電気系による不具合

エアコンのスイッチが入らない場合は、電気系の回線が壊れた可能性が高くなります。また、スイッチが入るけど風が出ない症状があればブロアレジスターの故障が考えられます。

エアコン故障によるマイナス査定

次の症状により修理や補充などの費用がかかる場合、買取査定でマイナス評価になります。

※1点につき約1,000円が目安です。

※リビルトとは、車両から外した部品を分解して洗浄し不良個所を交換して再利用することです。リビルトは部品交換に比べて安価に修理ができます。

エアコン装備によるプラス査定は皆無

エアコンが装備されていることで、プラス査定になることがあります。ただし、もともとエアコンが標準装備でない車種が、エアコンがついている場合に限ります。

現在はエアコンの標準装備した車種が主流なので、プラス査定になることは無いと考えたほうが良いです。

買取査定では一応、車のクラスと年式に応じてプラス評価が決まっています。

査定の前にエアコンの修理はしないほうが良い

エアコンが故障すると、原因を見つけ出すのは困難な作業になります。そのため故障診断も高額になるだけでなく、症状によっては修理費も高くつきます。

エアコンが故障したタイミングで車を売ることを考える人も多いと思います。

買取査定では、エアコンの故障はマイナス評価となりますが、自分で修理した費用を上回ることはまず無いといえます。

例えばコンプレッサーの故障では、修理費は最低でも5万円かかりますが、査定評価は40点（4万円）の減点となります。査定の方が1万円お得になる結果となるのです。

エアコンに限らず、すべての車の故障に言えることですが、査定評価を上げるために修理を直すことを考えず、現状のまま出した方が損をしない結果となります。

エアコンが故障してても高く車を売る方法

エアコンが故障している車はマイナス査定となりますが、マイナスはマイナスでも、高く売る方法があります。

それは、査定の見積もりを1枚でも多く集めることです。査定では車種や年式、色などの基本的な情報から出る査定額に加えて車両の個々の状態を加点、減点で点数を付けて最終的な見積もりが出来上がります。

見積もり金額は買取会社によって異なり、場合によっては数十万円の差がでることもあります。

1枚でも多く見積もりを集めることができると、査定額を比較することができます。

比較ができると、ただ単に高い見積もりを出した買取会社に売るだけで良いのです。