車のボディについた１ｃｍ未満の傷や凹みは買取査定に影響しない！

車の査定では、車種や年式、走行距離を基準に「中古車市場でいくらで売れるか？」の相場表を元に査定額を決めます。また、車の傷や凹みなど、車の状態を個別にプロの査定士がチェックを行い、加点あるいは減点の評価を行います。

最終的に、相場価格から個別の点数を足し、買取会社の儲けを加えて査定額（買取額）がでます。

査定では「個別の点数がいくらになるか？」が評価に差が出るポイントとなります。

１ｃｍ未満の傷や凹みは減点にならない！

査定では、査定士と呼ばれる資格を持ったプロが査定を行います。査定士は、日本査定協会（JAAI)が発行する査定のガイドラインを元に評価を行っています。

そのガイドラインでは「傷や凹みは1cm未満であれば減点にならない」と明記されています。

長年走行していると飛石などで１ｃｍ未満の傷がつくことがあります。この程度の大きさの傷であれば中古車市場でも評価が下がることがないため、査定にも影響しないのです。

１ｃｍってどれくらいの傷？

実際に定規で見てもらえれば良く分かりますが、１ｃｍはかなり小さいことが分かります。車のボディの場合、板金でできていますので、例えばプラスドライバーのような突起物で強く押すと、周りの板金も押されて凹みます。押した面積は小さくても、その周りの凹みも加えると１ｃｍ以上になってしまう可能性が高いです。

そのため、実際１ｃｍの傷や凹みを付けるのは難しいのです。査定では、傷の大きさは目視で判断する場合が多いため、１ｃｍ未満か否かは査定士によって判断が異なります。

凹みはどれくらいの深さまで？

査定では、指でボディをこすって凹みの深さを判断します。深さに関して規定がないため、指が少し引っかかる程度であれば一般的に問題ないレベルといえます。ただし、傷の大きさと同様に査定士によって判断がことなります。

減点になる傷や凹み大きさと査定額

１ｃｍ以上の傷や凹みから減点になりますが、おおきくわけて３つの傷の大きさで減点額が異なります。

１ｃｍ～カードサイズ未満

一か所につき10点（およそ10,000円）の減点になります。カードサイズは明確な規定はありませんが、９ｃｍ×６ｃｍ程度になります。クレジットカードを傷口に当てて隠れれば「カードサイズ未満」と判断できます。

カードサイズ～A4サイズ未満

傷のある個所により減点額が異なります。A4サイズは約21cm×30cmです。

A4サイズ～

傷や凹みが大きいので、査定も大幅に減点になります。

査定の前に傷を直した方お得？

１ｃｍ未満は減点の対象ではないので直す必要はありませんが、例え減点の対象となる１ｃｍ以上の傷や凹みであっても直さずに査定に出すことをお勧めします。

例えば傷・凹み直し大手のカーコンビニ倶楽部では、小さなリアフェンダは38,000円以上、フロントドアは40,000円以上の修理費がかかります。

査定の減点はそれぞれ30,000円程度なので、修理したほうが費用がかかる計算になります。

これは自分で修理に出すと、修理費のほかに修理屋の儲けも支払わなくてはいけないためです。そのため、査定の減点額より高ついてしまう結果となるのです。

傷や凹みがあったとしても修理しないで現状のまま査定にだしましょう。