車内の臭いは買取査定でマイナス評価される

もしあなたがタバコを車内で吸っていたとしたら、あなたが考える以上にたばこの臭いは染みついているものです。

タバコだけではありません。

例えば猫や犬など、車内にペットを載せることがあったとしたら、ペットの臭いが染みついている可能性があります。臭いは、自分が思っている以上に周囲は気になるものです。

臭いは査定でマイナス評価になる

上の表は、査定士が買取査定時に用いる「臭い」の評価です。40や60の数字は減点を表し、1点につきマイナス約1,000円の減点査定となります。

タバコやペットの臭いは車種やクラスに関係なく、ー40,000円引かれます。

ペットの場合、臭いがなくても毛が落ちているだけで同様にー40,000円引かれます。毛の除去は自分で掃除ができるので、査定前に清掃したほうが無駄な減点を避けることができます。

臭いの査定は科学的な基準がない

車の買取査定では、「臭い」がある車は減点の対象となります。理由は簡単で、悪臭のある車は売れないからです。

ただし、臭いの査定は、あくまで査定を行う査定士の嗅覚次第できまります。臭いセンサーなど機器を用いて臭いを科学的に判断は行いません。あくまで査定士の感覚で判断します。そういう面で、明確な基準がないと言えます。

臭いを取る方法

査定に影響があるとわかれば、臭いを除去して元の状態にもどしたいものです。しかし、実は臭いを除去するのは難しいことなんです。

臭いの成分は、シートや天井素材の繊維分に、例えばタバコのタール分やペットの尿などがシートや天井素材の繊維分に、油分として染み込んでいる状態です。この繊維から油分をすべて除去することはミクロ単位での作業となるため、現実的に不可能なのです。

ファブリーズでシュッとすると、アルコールが臭いの油分をコーティングするので一時的に臭いを隠すことができます。しかし、アルコールが蒸発してしまうと、再び油分が臭いを発するので効果は続きません。

つまり、臭いを完全に除去するには、車内のシートやマットなど臭いの元となる素材を交換しないといけないのです。

査定の時の臭い対策

臭いの程度にもよりますが、上述の理由で臭いを取り除くことは難しいです。おそらくファブリーズをしたくらいでは査定士の鼻をごまかすことはよほどのことが無い限り難しいと思います。

しかし、臭いを少しでも除去できるとすれば、査定に多少なりとも影響がでる可能性があります。あきらめず、査定前に掃除をして望むことをお勧めします。

なお、臭いがする場合のマイナス査定は４万円～１５万円ほどが相場です。

臭いの程度が低い場合は車を買い取った後に、専門業者に依頼して清掃することがあります。その委託料が４万円～５万円程度なのでその分（＋手数料）が査定価格からマイナスされる仕組みです。

査定前に自分で専門業者に依頼して清掃を依頼することも手ではありますが、臭いが完全に除去されないケースではどの道マイナス査定になる可能性があり、かえって損をするかもしれないのであまりお勧めしません。